先日、社内研修があった。
帰りに元同僚と話し込んだ。
私が近況を話して近々農業で独立することを言うと、あたしも起業したいとか言う。
いやいや、起業ったって何がしたいの?って聞くと何かって答える。
いや〜何かじゃダメなんよね、これがしたいとかがないとね。
ここらへんはいつも考えさせられることじゃし、起業独立の兆しは見えとっても未だ完全に果たせとらん私とてまだ共通の問題としてある。
資格を取れば何とかなると思うて取った、入れば何とかなると思うて会社入ったはええ。
しかし何とかなると思うて達成したものの、そこで生きがいややりがいを見出せないとしてどうするのか。
そこで、私はこれができるけえこうしたいいうことができれば、それは叶う可能性が高い。
元同僚には何かじゃダメなんよって言うと、美容関係の何かとか言う。
う〜む、それでもどうかねぇ。
あと他に問題になるもんは、能力スキルの問題なんよね。
目標は定まりきらんのじゃけど、これができるあれができるがあるかどうか。
そういうのがあれば、方針が決まるまでとりあえずこれをやっとけばって言える。
やっとるうちに、次が見えてくる可能性も高いけえのう。
それすらないと、目標と能力を持てとしか言いようがない。
他に同僚で私がやっとる農業に関心を持ち、私もやってみたいわって人がおるんじゃけど、その人は実際のイモ掘りをわざわざ見に来た。
そこで一言、これ楽しいなぁって言うた。
自分でたどり着いたもんではないにせよ、楽しさを見出せたんならそれはその人の目標になり得る。
他人のふんどしであれ、やりがいや楽しさを見出せたんであれば、それに向かって努力できる。
努力したもんは、いずれ実力になって戻ってくる。
実力の養成は、常日頃からやっとくべきことでもある。
社内研修で配られる資料に関して、元同僚にどうしてます?って聞かれた。
あの中には使えるもんもあるんで、捨てずに置いてあるって答えた。
彼女は捨ててまうらしい。
そこらへんもやはり違うのう。
本来やりたいことでなくとも、学びになることは学んでおき実力として積み上げておくべきなんよ。
それが、経験を活かせる人とそうでない人に分けるんよ。
同じことをやっても、実力として積み上がる人とそうでない人とおる。
アスペルガーとかで積み上がらん人とかもおるんじゃけど、そうでもなければ覚えといて損にならんことは覚えとくべきなんよね。
社内研修の資料も、自力であれだけ集めるのは相当大変じゃし無理がある。
それを勉強できるんじゃけえ、それは覚えとくべきなんよね。
人間、やりたいことだけで暮らせたらそんなええことはない。
しかし、そうした状況にもっていけるかどうかは、やはり相応のもんがないと無理なんよ。
それが無理なら、会社人間として生きるしかない。
どうしても会社人間がやりたくて、そこで出世したいとかが生きがいの人はそれも一つの道なんよ。
会社人間にはなりたくないんじゃけど、他にやりたいことが見つけられず、迷うた挙句会社人間になって妥協するような人も多いじゃろう。
そんなら最初から会社人間やっとればいうことにもなるんじゃけど、まあそういう人らはそこの組織が潰れん限りは安泰でおれるわのう。
会社人間は安泰なことはええんじゃけど、他の能力が育たんいうことがある。
何をどう考えるかで、状況は変わる。
私は会社を信用しとらん。
信用しとらんもんに全力にはなれんのよ。
皆さん会社で長くなるほど硬直していき、能力が頭打ちになっていきよる。
しかし、私は逆に会社を食い物にして能力を増やした。
そういうケースは珍しいじゃろうね。
英語すらしゃべれんかったのが、かなりすごいことになった。
社内研修もだいぶ吸収したのう。
ありがたいのう。
会社人間になることに抗い続けた結果、運命の変化の兆しも見えてきた。
それを頼りに進むしかない。