コロナウイルス武漢肺炎で景気が失速する中、倒産する企業も出てきて、弱い者が切り捨てられる時代に。
そうした中、アスペルガーのYさんがクビになる可能性が出てきた。
現在56歳で何の能力もないし、年金をもらえる時までまだ年数がある。
今失業したら、再就職はほぼ絶望的なんよ。
以前失業した時は、給付金もらいながら職業訓練しとった。
彼の知り合いには、就職しては辞めて失業給付金をもらいながらまた就職し、また辞めて失業給付金をもらういう人がおります。
その生き方自体は、企業と税金を食い物にした自転車操業であり、何の生産性も有益性も発展性もない。
しかし体が続く限り、それで食いつないでいけなくはない。
年金は納めるのをやめるともらえんようになるんで、それまではどこかで稼いで納め続ける必要がある。
もらう時期を前倒しすると、3割ぐらいはカットされるんじゃけど、その分納める時期を短縮できる。
満額もらえるに越したことはないんじゃけど、そこまではあと10年ぐらいある。
波動の技でアスペルガーが改善しつつあるとはいうても、通常人とはかなりの落差がある。
世間的にはもう終わっとる人にはなるんじゃけど、終わっとるなら終わっとるなりにある程度の安泰を得られるように考えたい。
そうすることによって、得難い経験値を得られると思うとるんよ。
ともあれ満額もらえるまで頑張るか、5年前倒しして3割カットでもらうかを考えると、現時点では早めにもらうようにした方が得策となる。
体がきかなくなっていきよる中で10年以上失業給付金の自転車操業は厳しいし、どのみち実を結ぶことのない職業訓練じゃけえ、必要最低限の現金収入を得られるようにして安全策をとった方がええわ。
職業訓練に関しては、それが何であっても実益を得るぐらいのクオリティへの到達はまず無理。
それは以前のことからもわかる。
溶接の技術訓練をして資格も取ったものの、それでマトモな仕事になるかいうたらならんのよ。
まあ確かに、あんな感じではどこも務まらんね。
とりあえず最低限の現金支出の部分を押さえて、そこに拾うた古本売ったりアルミ缶売って得た収入を上乗せしていくしかないのう。
あとはうちらの仲間内での勉強会で、私が教えるほどでもない人を教えることを任せたり、カイアポ農業が軌道に乗っておればそこでの雑用で駄賃をあげる感じになるかのう。
明日あさってぐらいにクビになるとして、その最低限の年金給付まで持ちこたえられればええんよ。
勉強会の講師では、初心者か終わっとる人相手。
まあどのみち終わっとる人同士なら、それが一番世話がないか。
終わっとる人の中では、一番実力があるにはある。
ともあれ最底辺には最底辺の戦いがあり、そこに参戦することでまた違う世界での戦略構築の経験になる。