うねを耕し、セイタカアワダチソウをブッコ抜き、それを焼いて灰を作り、薪割りもやりつつ、サツマイモを植え付け、オクラと網干メロンと豆の作付けをする。
それを雨を気にしながら、晴れの日になるべく紫外線を浴びないようなことを考えながら進める。
言うは易しで行うは難しなんじゃけど、それがなんとかこなせとる。
栽培テクニックはあるものの、年々増加する作付け量により、少数とは違うたテクニックが必要になってきとる。
晴れの休日は朝早くから夜中まで動き、雨なら焼いた灰を分離したりセイタカを抜いたり植え付けしたりと、できることを淡々とこなす。
知人への連絡なども、なるべく雨の日時間の余裕がある時にやる。
勤務の日も、時間があんまりかからん雑務をこなして次に備える。
スケジュールがピタピタと埋まり、余裕のあるのは雨の日ぐらい。
そういう日々を続けながら、次の展望を考えとる。
間に合うんじゃろうかいうことが、常に頭をよぎる。
くそ〜っ、今日が休みならって思うたことが何度もある。
今年の作柄と売り上げ如何では、来年は会社をタタキ辞めてさらなる拡大路線。
九州のたけした君よろしく、日々農作業づけの毎日になる。
やるべきこと考えるべきことは多々あり、さらに変化する。
脱皮する生き物と同じく、次の変化に向けて既存の不要なもんを捨てにゃ、相応に大きくなれん。
昆虫でも羽化しようとして失敗したら、死ぬしかない。
そういう意味で、今はサナギの時期なんよ。
サナギは、その内部ですさまじく劇的な変化をしとる。
葉っぱにしがみつきながら食べまくり倒しとるだけのもんが、空を飛びながら交尾して子孫を残すようなもんになる。
別な姿に変化するのは大変じゃが、天意がそうさせるなら苦しんでもそれに従うしかない。
逆に安易な選択をして、サナギのままで留まろうとすれば、相応の反作用があろう。
過ぎてしまえば、今の苦しみも懐かしい思い出となろう。
それまで、頑張れ俺!