カイアポの収穫をしながら思うた、同じようにカイアポを収穫しとる前やんやオルゴンMはできるんじゃけど、ここまでのことアスペルガーのYさんにはまず無理。
カイアポの画期的は量産方法を編み出した私も異常なんじゃけど、それを説明するとそれなりにできるのが通常人。
段取りがわかってそれを積み上げてこなせばできるんじゃけど、いくつもの行程があってそれを間違えずに組み立ててこそ仕事として完結する。
最初の説明でギャーギャーうるさい前やんと、ふ〜んわかったと答えてとりかかるオルゴンM。
リアクションが違うだけで、両者とも仕事を仕上げる。
ただ、新規で何か作れと言われると、それはちょっと厳しい。
画期的な新規は、私のような異常性を持つ者が追い詰められた時にできたりする。
独創性のある私は単調なことを強要されると苦痛でしかないんじゃけど、通常人は方針が決まればそれに基づいて丁寧な仕事をする。
前やんは、毎年それなりにまとまった量のカイアポを作るようになった。
早く次行きたい前やんなんじゃけど、自分ではその次がなかなか作れない。
パイオニアゆえに仕事がザツな私に比べて、両者とも仕上げるクオリティは高い。
リハビリをくり返しながら、クセづけをやることが大事なんじゃけど、どこまで手助けすりゃええのか難しいとこなんよ。
アスペルガーノートを作って漏れのないように思われた今年のサツマイモ作付けが、その間隙をぬうようにすり抜けられ壊滅した。
そのネックになった部分を補強してまた来年に臨むんじゃけど、それでどうなるかなんよ。
それをもすり抜けられるとなると、つきっきりで監視しながらやるしかないんかのう?
通常人は何か言われれば、ああこういうことじゃいう認識があり、それによって仕事が進むんよ。
しかしアスペルガーのYさんは、何か違うことのようにとらえてそれを所々忘れながらやりよるけえ、まずまともな仕事にならんのよ。
マンツーマンでやると、間違いや忘れたとこの指示を出しながらになるんで、こちらも仕事が阻害されてしまいカサンドラ症候群になる危険性がある。
穴を埋め続けて、どこかでなんとかなることを考えながら気長にやるしかない。
どこまで助ければええかがある程度読めるようになれば、それはそれで対策も打ちやすいんじゃけど、ウナギのようにすり抜けるその動きに規則性はない。
毎回、似たような失敗の結果だけが累積するのは同じなんよ。
厳しい人生じゃのう。