キタキタキマシタ、事故物件。
事故物件購入にあたり、これまでの持ち主と会いました。
どこにでもおるようなオッサンとオバハンで、何か安心したような感じじゃった。
聞けば、大手の不動産屋に行ったらすごい言い方で断られたとか。
それでも売れることを信じて定期的に通い、荷物の整理やら草刈りやらをやっとったとか。
固定資産税払いながら、車で1時間かけて通い続けるのって大変じゃったと思う。
ようやく売れることになり、肩の荷が下りた感じなんじゃろうね。
新旧の所有者交代になるんじゃけど、こちらにはこちらの事情があり、あちらにもあちらの事情がある。
お互い背負ってきたもんは違うんじゃけど、それぞれに人生ドラマがあり、あちらでは使命が終わったもんをこちらが新しい使命のもと使うことになる。
事故物件になる前には、にぎやかな時もあったじゃろうし、楽しい時もあったじゃろう。
悲しい結末になってしもうたのは残念なんじゃけど、それを今度はうちらが使うことになる。
家に新たな命を吹き込み、大いに働いてもらうんよ。
同じ物件を通してのそれぞれの接点、片方は終わりでありもう片方は始まりなんよ。
受け渡しと受け継ぎ、いずれ私のもんでなくなる日もあるんじゃろう。
その時はまた、新たな使命のもと別な方向へ向かうんじゃろう。
前の持ち主にはいろんな思い出があるんじゃろうし、そこにはいろんな思いがあるじゃろう。
あの人たちがおってくれたことで、私が今回手に入れられた。
ありがとう、本当にありがとう。
農作業の道具も、あらかたもらえることに。
まさに、両者の絶妙なタイミングでの売買になった。
天の時、地の利、人の輪じゃのう。
これから私の使いたいように使い、この家の持つポテンシャルを最大限に使います。