昨年暮れに買うた網干の作業用の家、そこの庭ではカイアポをはじめとする農産物を作る算段をした。
しかしそこの収穫量は、今年の計算には入れておらんのよ。
理由はいくつもあるんじゃけど、不確定要素によるものが多いんよ。
新規の農地には未知のことが多く、突発的に発生することや予定外のことは一年やってみにゃわからんのんよ。
自宅から10キロぐらいあり、往復するだけでもそれなりにかかるんで毎日は行けんのよ。
カイアポ、安納芋、鳴門金時と植えてみて、水のバランスとかを感覚として掴む必要がある。
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覚悟しとった悪いことで、ボウフラ発生があった。
それが良いアクシデントで救われたんじゃけど、アマガエルのオタマジャクシの大量発生じゃった。
1日おきに往復して水やりをしとるんじゃけど、それで足りるらしい。
試作としてカイアポは6月終わり頃、安納芋が7月半ば、鳴門金時は7月下旬の作付け。
特に鳴門金時なんかは、とってくっつけたような乱暴なやっつけ仕事。
さらに、ボーリング場オーナーのHさんが予定外の畑をやることになり、7月下旬に慌てて作付け。
水やりの打ち合わせをしたものの、彼も高齢で体調次第ではその通りできない。
そういう点も気づいたら補足しとかにゃいけんし、そんなこんなは一度やってみにゃ計算通りになんか、とてもじゃないができんのよ。
戦いでも、斥候を放って偵察する。
網干の農地には斥候として少数のイモを派遣して、データを集めてそれをもとに来年の計画を立てる方がまず間違いない。
耕せない場所には実験用として緑豆も作付けしたんじゃけど、やはり植えた場所によって明らかに育ち方が違う。
理由はともあれ、成育条件のええとこに来年は集中投下する方がええ。
農産物自体も、3月に得た玉椿に関してもやはり1年は観察すべきなんよ。
しかしこれは、私の機転でそこまでは要らんかった。
発見したその時に、残骸になっとった実をみつけてそれをコーヒーに加工できたんで、年末まで待つ必要もない。
葉っぱも、新しい茶葉では性質が違うこともわかった。
前やんなんかも、最初の年こそバタついて質問とかがやたらうるさかったんじゃけど、そのデータをもとに翌年の計算ができて静かになった。
また、これぐらいとれるいう見込みも立てられるようになった。
農業ほど、計算通りにいかんもんはない。
計算せんのもまずいんじゃけど、計算がアテにならんことも承知の上でシミュレーションはしとくべきなんよ。
網干に関してはあとは収穫量の問題なんじゃけど、それが出揃えばあとは来年どこまでやるかが決められる。