私の知的鍛錬は、大学時代にその後の戦略を立てることになった。
本当はそれ以前に立てておきたかったものの、実家ではとても無理なことじゃった。
実家では、実家や学校での嘘と暴力がひどくてその被害をなるべく避けるために謀略を研く以外になかったんで、どちらかいうとマネジメント能力を鍛えとっただけになる。
その謀略によるマネジメント能力によって、最初は食ろうたそうした被害も、次第に回避もしくは逆手に取って返り討ちにできるようにもなった。
ただ、受験に関してはそうした謀略の力はほとんど役に立たず、むしろ相当な苦戦を強いられた。
ともあれ、辛くも大学進学できてやっとそれなりに何かに集中できるかに思われたんじゃけど、入学早々Yによる騒動によりかなり被害を受けた。
しかし、それもYが早い時期に信用失墜して下火になってようやく、それなりに余裕ができた。
それでその頃ビデオが全盛の時代でもあり、そのライブラリー化に取り組んだ。
アニメはイメージトレーニングに使うとして、しかしそれ以外に勉強になる番組をストックしておくことはいずれ大きな力になると思うた。
例えば、NHKの特集番組とかは、相当数の資料とやはり相応の人たちの手によって作られており、個人がそう簡単に作れるシロモノではない。
そうなると、それを保存して使えるようにしておくと、それだけでビジュアルと情報によって視聴者にとって相当な学習になるんよね。
それから、大学時代に知人から紹介されたカルト教団Kがあったんじゃけど、その内容にただならぬもんを感じてその教祖が起こすであろう救世運動に期待して待った。
やがて社会に出てその支部に行くも、その在り方に幻滅して少し距離を置いて、様子見することに。
その途上で、教祖が言う知的鍛錬に関して、それを取り入れて知的巨人を目指した。
いずれ教祖が本格的に動くその時まで、しばらくは鍛錬しながら待つことに。
しかし、そのカルト教団Kの救世運動は、とうとう始動することなく邪教化したことを世にさらした。
しかし、教祖の言うた最低千冊の読破を真に受けてその通りやったことは、それなりに私を大きく変化させた。
それが現在の私の執筆や発明などにつながることになったものの、肝心の教祖は教団設立以降化石化してしまっておった。
結局、30年以上アップロードをしないまま、本以外の知的鍛錬しかできとらんのよ。
携帯すら使えず、スマホやパソコンもダメ。
電子書籍すらダメとか。
しかし、私はその古典的な方法以外にテレビなどからの情報も重視しとった。
最近ではネット動画の配信によって、さらに情報革命が起きてビデオのライブラリー化などは意味がなくなってしもうた。
今や学ぶことは、検索して動画で観れる情報洪水のような世界。
テレビ番組のみならず、動画配信者がテレビ顔負けのものをどんどん流しよる。
そうした意味では、現実面でビデオなどの媒体がその通りでないだけで、知的鍛錬の方法としての動画いうことは、学生時代に考えとった通りのことになった。
カルト教団Kの教祖が言うとったことを指標にしながらも、それ以外のことに関してもアップデートしてきた。
あの教祖も、動き始めた頃には相応の実力があったものの、さすがにアップデートなしでそれだけ時間が過ぎてしまうと、もう役には立たない。
教祖の元嫁ですら、自分でYouTube始めとるんでまだマシなんよ。
ネットがない時代であれば、そこそこ通用した教祖の知的鍛錬も、完全に時代遅れになってしもうたのう。
かつての私の能力形成に役立ったカルト教団Kの教祖のやり方、しかしもはやそのままでは使えないのう。
時代の先を見据えた戦略、それはやはり個々人が考えにゃいけんことなんよ。