私が卒業した薬学部は、まだ四年制の頃じゃった。
その頃で既にテストや実習だらけで、日々が殺伐としとった。
私個人的には、業務として薬剤師の本分である調剤は向いてないし、いや、それは女性の方が上手い人が多い。
まあそういうことで、調剤とは違う業種を選んだわけなんじゃけど、それとてその業務自体をいくらやったところで私の目指すものではない。
まあ人それぞれ、薬学部薬剤師を目指す意図はいろいろなんよね。
それ自体が好きな人って、どんだけおるんかのう?
まあそれはええとして、今の薬学部それと今後の薬学部に関していろいろ思うところがあるんよね。
今の薬学部は六年制、現役で出たとしてももう24歳になっとる。
私らの感覚で言えば、2年留年あるいは浪人したようなもんなんよ。
そこまでやる必要があるのか?
私らの頃、一年生の時は教養課程であり、高校の科目をやらされた。
二年生でも一部あったと思う。
つまり、専門の科目は正味2年半ぐらいではなかったかのう。
それだけであれば、まあぶっちゃけなれたいう話なんよ。
今の薬学部に言いたいのは、教養課程なんかやめていきなり専門科目だけやったらええいうことなんよ。
それで一年、もしくは二年ぐらい省略できるじゃろう。
それで、年数的には元に戻せる可能性がある。
ただ、薬学部薬剤師としての価値自体が、今後どうなるかを考えてみると、AIの進歩でかなり取って代わられるんじゃないかいうことなんよ。
薬の種類は、年々増える。
それで、そのデータも増える。
その管理の正確さは、人間は機械には敵わない。
医師のように個別の患者を診ることが必要なことは残るじゃろうけど、薬いうモノを扱うだけなら機械がサクッとやってしまいよる。
そういう意味で、現行の薬剤師の知識が必ずしも今後必要であり続けることはないんじゃないかって思える。
卒業するのに年々大変になり、業務自体も機械によって縮小されていくとしたら、そこに注力すべきかどうかいうことになる。
薬学部に進学したこと自体に関しては、私個人的にはよかったと思える。
それは有機化学をガッツリ学ぶことができて、その電子の流れとかが理解できたことは大きかった。
電子に注目したことで、波動での電位交換まで発展できたと思える。
私個人としては、もうこれ以上薬学関係を追うべきではないと思うとるし、今まで培うたものから次の展開を狙うべきとも思うとる。
薬学部薬剤師が完全にオワコン化するのがいつであれ、これまでのようなわけにはいかんとは思うんよ。
労多くして功少なしでは、全く意味がない。
薬学部には、その構造自体が大きな変革を為されるべき時期が来とるようにも思える。