規格された品種、規格された飼料、専用の施設、そういうもんがないと家畜も商品価値がないんよね。
ニワトリなら肉にする品種や卵をとる品種、ブタは肉、牛は乳牛や肉牛。
それで、例えばニワトリなら飼料用の米を食べさせてそれをブランド化したようなのもあるんじゃけど、そこから応用してヒエやエノコログサで飼育するいうのもアリかとは思う。
しかし、他はちょっと厳しいんじゃないんかのう。
ブタの場合には、肉にする西洋系の品種は専用の飼料を食べさせ、品種改良の結果肋骨も増えた。
効率よく肉をとるために、そういう無理なことをやり、結果的に後ろ足が立たない個体までおる。
さらにあと、2本足を増やして6本足にせにゃいけんような感じなんよ。
もともと中国なんかでは、掃除屋としての存在じゃったブタ。
旺盛な食欲で、残飯から人間の大✖️まで食べる。
しかし、西洋系の品種でとれる肉に比べて、中国の固有種は脂身が多いんよね。
梅山豚や大花白豚なんかが有名なんじゃけど、こんなの育てたとしても、規格品として売れるかは別問題なんよ。
牛も生きるだけなら普通に草を食わしゃええんじゃけど、乳牛には専用の草が必要なんよ。
そういう意味で規格外のもんには価値がなく、一定のクオリティを要求されるものとしては、そういうことになっとるんよね。
そんな規格の厳しい世界に、飼料高騰の波が襲う。
農家の苦労や苦しみは相当じゃろう。
廃業するとこも増えると思う。
いろんな意味で、厳しいねぇ。