お祭りの宴会で、本を書くことについて話をした。
なるほど、面白いとか言うてはくれるものの、さてそれじゃどう書こうかいう話にはならんのよ。
こういう独自の思想があって、それに関して発表して残しておきたいとかそういうのがないんよね。
前やんなんかはとにかく修行を進めたいとかで、無理矢理題材考えて、なんだかんだで出版までしてしもうた。
売れる売れないとか面白い面白くないはさておき、ひとまずの実績を作ってもうた。
この実績作りいうのがまず大事であって、それがないと始まらんのよ。
年齢も40代50代の人が何ら発表すべきもんがなく、おそらくそのまま一生を終えるいうのが一般人なんよね。
生まれる前に計画もしてないじゃろし、そしたらそれっきりになるのはしゃ〜ない。
前やんなんかは平凡な一般人からスタートして、生まれた後の努力で本を出した。
生まれる前から本を出す計画しとった私とは違い、どうしても急拵え感はある。
亡くなったぽんたなんかも、生まれる前に本を出す計画はなかったんよね。
そういう意味で、ある程度心の準備しとった人は第一作目からそれなりに第三者が読むに堪える内容のもんを、一人でチャラっと書ける。
本を書く作業は、正直しんどい。
しかし、そのしんどさを通り越せば、それだけ矯正されてその実力がつく。
前やんも最初こそ大変でも、2冊目以降は1冊目よりは楽なはず。
そうして矯正されて身についた実力は衰えんし、それで高級霊へ進化する道筋ができるとも言えるんよね。
ともあれ、私は自分で本を書くこともさることながら、知人で出したい人おったら書き方とか教えて出版まで漕ぎつけるいう作業をしたいんよね。
そこにまた、大きな経験値が得られる何かがあるじゃろう。