韓国南西部沖で起きた客船沈没事故で昨日、かじを急に切ったために積載車両や貨物が一方に片寄り、バランスを崩したことが原因との見方が強まった。
また、船長らが乗客に「じっとしているように」と放送しながら、自分たちは脱出したことも分かり、批判が巻き起こっている。
これまでに179人が救助されたが、10人が死亡し、依然286人の安否が不明。
海洋警察庁と軍は昨日、多くの人が取り残されているとみられる船内の捜索や空気の注入を試みたが、潮の流れが速い上、波も高く、実施できなかった。
朴槿恵大統領もこの日現地入りし、安否不明者の家族と面会し、捜索関係者を激励した。
船を引き揚げるための大型クレーンは今日現場に到着する予定。
海洋水産省によると、周辺海域の水深は30~50メートルで、大きな暗礁はなく、座礁の可能性は低いという。
一方、船は救助要請をする約7分前に右側に急旋回したことが船舶自動識別装置(AIS)の情報で判明。
聯合ニュースは、海洋警察庁が、急旋回により約180台の自動車や多くの貨物が片側に寄ったとみていると報じた。
乗客らが聞いた衝撃音は、自動車などがぶつかる音だったとみられる。
船は少し傾いた後、一気に横倒しとなり、沈没した。
船は日本で約20年間使われた後、2012年に韓国に売却された。
この後、経営効率を高めるために上部に船室が増設され、傾きからの復元力が落ちたとの証言もある。
しかしひどい船長じゃのう。
救命ボートに乗せるようなことしとけばよかったのに、我先に逃げ出すとは。