愛知県大府市で2007年、徘徊(はいかい)中に列車にはねられ死亡した認知症の男性、当時(91)の妻や長男らに、JR東海が運行遅れの損害約720万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決が24日、名古屋高裁であった。
長門栄吉裁判長は「監督義務の履行に努めていた」として、全額の支払いを命じた一審名古屋地裁判決を変更し、妻のみに約360万円の支払いを命じた。
長門裁判長は判決で、重度の認知症だった男性の配偶者として、妻に民法上の監督義務があったと認定。外出を把握できる出入り口のセンサーの電源を切っていたことから、徘徊の可能性がある男性への監督が十分でなかったと判断した。
一方、長男の妻が横浜市から転居し、共に在宅介護していた点を評価。
JRが駅で十分に監視していれば事故を防止できる可能性があったとも指摘し、賠償責任を5割にとどめた。
こういう問題は今後も起きるじゃろう。
突然巨額の賠償金いうことになると、それは厳しいし、払えん場合もあるじゃろう。
家族も全て管理はできんけえ、難しい問題よね。