ロシアとウクライナの天然ガス価格をめぐる協議が昨日決裂したのを受け、ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムはウクライナ向けガス供給を前払い制に切り替えると発表した。
事実上の供給停止宣言。
キエフからの報道によると、ウクライナのプロダン・エネルギー相はロシアがガス供給を全面停止したと述べた。
ウクライナの未払いガス代金の支払期限はモスクワ時間同日午前10時(日本時間午後3時)に過ぎた。
ガスプロムは「ウクライナ国営エネルギー会社ナフトガスは今後、支払った分だけガスを受け取ることになる」と強調していた。
ウクライナはガス消費の半分をロシアに依存する一方、欧州で消費されるロシア産ガスの15%を国内通過させている。
プロダン・エネルギー相は欧州向けガスの通過継続を保証するとしているが、混乱が深まるのは必至だ。
領土問題でも緊張が続くロシアとウクライナ、今後も目が離せない。