22日午前4時15分ごろ、北海道木古内町にあるJR江差線の札苅駅構内で、本州方面に向けて走行中だったJR貨物の列車(機関車含め21両編成)の非常ブレーキが作動、緊急停止した。
運転士が点検したところ、後ろから2両目が脱線し、最後尾の貨車が切り離され約17メートル後方に止まっていた。
けが人はなかった。
現場の線路を維持・管理するJR北海道の西野史尚副社長は同日午後、札幌市の本社で記者会見し、「ご心配とご迷惑をおかけし、深くおわびする」と謝罪。
午後には国の運輸安全委員会と北海道運輸局の担当者も現地入りし、事故原因などの詳しい調査を始めた。
西野副社長らによると、貨物列車の停止位置の約1キロ手前にある左カーブの途中から、コンクリート製枕木などに脱線した車輪によるものと思われる傷が続いていた。
同社が今月4日、現場周辺でレール検査を行った際は、異常は見つからなかった。
脱線事故の影響で、22日は江差線の函館から木古内と、青函トンネルを経て青森県につながる海峡線などが全面ストップ。
道内を走る普通列車だけでなく、函館-新青森間の特急も運休が続くなど、利用者の足に大きな影響が出た。
脱線した列車は21日午後10時22分に札幌貨物ターミナルを出発し、栃木県の宇都宮ターミナルに向かう途中だった。
事故車両は計8輪のうち2軸4輪が進行方向右側に外れていたという。
JR北海道は慢性的に人員不足じゃけえ、維持管理が大変なんかもしれんのう。