韓国南西部沖で起きた旅客船セウォル号の沈没事故で、乗客を救助せずに脱出したとして殺人罪などに問われている船長のイ・ジュンソク被告(68)ら乗組員15人への論告求刑公判が27日、光州地裁で行われ、検察はイ被告に死刑を求刑した。
1等航海士ら3人には無期懲役、船を操縦していた3等航海士と操(そう)舵(だ)手に懲役30年をそれぞれ求刑。
また、見習いの1等航海士に同20年、その他の乗組員8人に同15年を求刑した。
論告で検察は、イ被告が「乗客らに待機するよう船内放送をした後、救助活動や被害拡大の防止措置をとらず、船から逃げ出した。脱出後も救助活動などをしなかった」と指摘した。
さらに「公判で虚偽の陳述を繰り返し、反省の色がない」とした。
事故は4月16日に発生。
修学旅行中の高校生ら294人が死亡し、10人が行方不明となっている。
一方、11月にも計画されていた船の引き揚げについて、行方不明者10人の家族は27日までに、海中での捜索継続を希望することを決めた。
家族の意向を受け、船体引き揚げは見送られる方向となった。
まああれだけたくさんの人が亡くなったんじゃけえ、責任上やむを得んかもしれんね。