ウクライナ軍は昨日、4ヶ国首脳がまとめた新たなミンスク停戦合意後も東部で激しい戦闘が続き、過去24時間に兵士11人が死亡したと発表した。
報道によると、ルガンスク州では12日夜と13日の砲撃で住民7人が死亡。
ドネツク州でも住民7人が死亡した。
ロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスの4ヶ国首脳は12日、ベラルーシの首都ミンスクで約16時間の会談の末、新たな停戦合意と履行のための共同宣言を策定した。
停戦入りの15日午前0時(日本時間午前7時)を前に、親ロ派が攻勢を強める恐れもある。
ウクライナのポロシェンコ大統領は12日、訪問先のブリュッセルで、停戦入りが先延ばしになったことに言及。
「われわれは即時停戦を求めたが、残念ながら親ロシア派は停戦まで最低70時間の猶予を要求した。合意直後にも攻撃を仕掛けてきた」と非難した。
さらに大統領は「4ヶ国首脳共同宣言は、ロシアのプーチン大統領が停戦に責任を持つことを求めるものだ」と指摘。
「彼らは侵略をやめようとはしていない」と述べ、親ロシア派と軍事介入するロシアに警戒心を示した。
激戦地となっている交通の要衝ドネツク州デバリツェボでは、親ロシア派がウクライナ軍6000人を包囲していると主張。
親ロ派幹部は「軍が投降すれば、われわれも今すぐ停戦の用意がある」と条件を示し、軍の対応次第で停戦前に総攻撃する可能性を排除しなかった。
停戦前に出来るだけ占領地域を拡大したい思惑からなんじゃけど、ひどいのう。