灰を水に溶いた時、浮遊物と上澄みと沈殿の3つに分かれることは先日述べました。
このうち、植物に有用なのは上澄み液です。
この上澄み液、成分分析はさることながら、とりあえず標準灰水いうもんを決めて活用することを考えたい。
重さベースで灰と水を1:1にするか1:2にするのかはやりやすい方法で考えて、これを作り置きで作っとくんよ。
上澄み液はカリウムや微量元素の宝庫。
沈殿はカルシウムなどが多いはず。
沈殿は水に溶けにくいことから植物も吸収はしにくいはず。
どちらもほっとくと藻が生えてしまいよるけえ、暗い場所に保管。
わりと強いアルカリ性じゃけえ、洗剤の代わりに使える。
しかし、同じペーパーなら肥料としての価値の高い上澄み液よりも、沈殿の方がええじゃろね。
あと沈殿の使い道として、酸性の土地の中和がある。
いずれにせよ、標準灰水を作っとく必要はある。
標準灰水セイタカと、標準灰水アメリカセンダンじゃ。
セイタカアワダチソウは標準。
アメリカセンダングサはその対極にある。
いつもはセイタカアワダチソウ、調整用のアメリカセンダングサっていう感じかな。
暦でいう閏年と同じこと。
1年は365・24日。
365・25日なら調整は要らん。
しかし4年に1度の2月29日が何回かに1回要らんようになる調整年があるんよ。
肥料のミネラルも同じこと。
たけした君のイチゴは硝酸カリウムに行き詰まり、閏年調整が必要になった。
それが草木灰の投入。
しかしそれは急場しのぎ。
今回のシーズンは乗り切れても次回以降のミネラルバランスの、閏年ひずみが出来とるはず。
肥料閏年調整はセイタカアワダチソウ標準灰水。
さらにその肥料閏年調整はアメリカセンダングサ標準灰水。
さらにその肥料閏年調整は木の標準灰水じゃないかと思うとる。
物質面は物質に正直に反応する。
作付けで土は変化する。
その変化を読み、補ってこそ、次の実りがある。
私の場合は目分量じゃが、配合変化に敏感なイチゴには、相応の肥料閏年調整の世界があるはず。
同じことは人間にも言える。
栄養閏年調整よね。
ここらも考えていくと面白い。