今、大河ドラマ風と雲と虹とを見とるんじゃけど、将門のまっすぐな生き方と、それを周りが裏切り倒す様を見てて痛々しい。
結果負けて終わった承平の乱なんじゃけど、勝ってほしかったと思える。
新しい天皇、新皇を名乗ったことで神道系の怒りを買い、神道系と障りもんの協力で倒された将門。
天皇至上主義の日本神道系は、そこが逆鱗でもあり、侵されると総力をあげてツブシにかかる。
将門が東の天皇になるなら、わしは西の太政大臣になると言うた藤原純友も、純友だけでは国を変えるのは無理があったじゃろう。
将門も天皇を言わなければ、その後の奥州藤原氏のような半ば独立王国を築いていたと思う。
おそらく領民は幸せに暮らしたことじゃろう。
それだけの力はあった。
天皇制を守ることが理由であったにせよ、神道系は許せない。
将門の領民の幸せを破壊したんじゃけえのう。
こういうまっすぐな人が障りもんに負けて、悲惨な末路になると、それだけ怒りや怨みはすさまじいものになる。
将門を討つことに加担したもんで私欲で動いたやつらは、相当罪深いと言える。
このように障りもんに狂わされると、狂わされた方がよりでかい障りになってしまうことがある。
私の母なんかも障り持ちの父の暴力で、父より巨大な障りを持っとった。
将門の浮かばれなさは、生前の善人ぶりがそうさせるとも言える。
私は私で善を生きるも、悪に負けないために将門の教訓を活かしたい。
助けても助からん人は助けんし、言うてもわからんやつは見捨てる。
正直で純心なことは大事なことじゃ。
しかし、それだけではダメなんよ。
悪をくじき、ムダを省いてこその正義じゃ。
将門や純友は、地方の巨大勢力として朝廷に従う形をとれば、あるいはそのエリア内の安泰は確保できたと思う。
私も私で安全地帯を 確保する意味で動いとるんじゃけど、能力的について来れず去って行く者は追わんし、善人ではあっても方向性が違う者に合わせることもしない。
意見の合わない善人同士で論争してもしゃ~ない。
やはり、人には分相応いうもんがある。
グループはいろんな人の出入りがあるんじゃけど、結果定着した人と手を組み、悪に備えるが正しい。
過ぎた野望は要らんのじゃ。