さて今回は、117系です。
青春18きっぷで移動する者の強い味方、京阪神地区と名古屋の新快速。
そのオリジナルとしてでけたのがこの117系。
当初は時速110キロで、後に115キロになりました。
しかし、さらなるスピードアップはかなわず、新快速から撤退。
JR東海では白にオレンジ、JR西日本では白に葡萄色の帯で登場。
東海では快速や普通列車として運用されとったんじゃけど、2ドアで使い勝手が悪く、晩年は大垣米原間で細々と。
そのうち全部廃車になった。
西日本ではまだ健在で、湖西線や奈良線、快速サンライナーを含む岡山近郊、新山口下関間で運用されとる。
座席はご覧の通り。
可動式転換クロスシートと固定式座席がある。
座席の一部をロングシートに改造されたのもある。
国鉄末期、並走する私鉄に対抗するために、国鉄車両としては破格の大サービス。
それまでは、京阪神地区の新快速は、急行のお古を使うたブルーライナー。
それが2ドアじゃったけえ、扉を2枚ずつにはしたものの、同じく2ドア。
これが車両運用上、不便をもたらすことになる。
座席は固定部分が垂直なのと、座席間隔が221系や223系などに比べて狭く、ちょっと足が伸ばせない。
しかし、デビュー当時は、新快速以外の車両がほとんどボックスシートかロングシートじゃった関係で、117系はオアシスに見えた。
その後、新快速クオリティが各地に伝播する先駆けになった。
顔も115系とは違い、特急みたいなような、そうでもないような。
JR東日本の特急車両185系の原型にもなりました。
JR西日本では、京阪神の新快速の撤退後は、山陽本線の長距離快速ラビットとかで使われたんじゃけど、今の快速は岡山福山間のサンライナーぐらい。
塗装もいろいろなバリエーションができ、サンライナー色、福知山色、紀勢線色がある。
しかし最近のJR西日本の経費節減単色化のために、真っ黄色(末期色)や緑一色に塗られて、わけわからんようになっとる。
座り心地は、可動式の部分はリクライニングしないだけで、特急に乗っとるような感じ。
書斎としては申し分ないでしょう。
前に人がいた場合に足が伸ばせないので、できれば4人がけの席は避けたいですね。
昔の特急と似たような感じになるのう。
仕事は捗ります。
この車両は、固定座席とロングシート以外は文句なしです。
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