太宰治の次女で、「火の山-山猿記」などの作品で知られる作家の津島佑子さん(本名里子)が昨日午後4時10分、肺がんのため、東京都内の病院で死去した。
68歳だった。
東京都出身。
葬儀は近親者で行う。
喪主は長女の香以(かい)さん。
1947年3月、東京の三鷹で誕生。
翌年6月に父が自殺したことや知的障害を持つ兄の死、母との葛藤が後の作家活動にも影響を与えた。
白百合女子大英文科在学中から「文芸首都」「三田文学」に参加し、69年に「レクイエム」でデビュー。
78年に「寵児(ちょうじ)」で女流文学賞、翌年「光の領分」で野間文芸新人賞を受けた。
8歳の長男を失った体験に、数百年の時を隔てた物語を融合させた「夜の光に追われて」で87年読売文学賞を受賞。
文壇での確固たる地位を築いた。
まだ若いのにかわいそうじゃ。
病気の経過を調べにゃわからんのじゃけど、福島原発事故の放射能が死期を早めたのは否めんじゃろう。
冥福を祈ります。