俳優の藤岡弘(70)が、昨日、東京新宿バルト9で行われた主演映画「仮面ライダー1号」(金田治監督、26日公開)の完成披露イベントに出席した。
1971年4月3日の第1話で放送されたライダースーツを着用し、マスクを外す“マスクオフ”姿をイベントで披露。
45年ぶりのナマの雄姿に、観客から「お~」とどよめきの声が上がった。
藤岡は「45年の時を越えて世界で闘ってきた本郷猛が日本に帰ってきました。本郷猛こと藤岡弘です」とあいさつした。
「石ノ森章太郎さんやプロデューサー、スタントマンの多くの顔が浮かんできます。その多くの思いがライダーのよろいになっている」としみじみ。
「愛、正義、勇気、決意、決断、覚悟、信念を持った侍の心がライダー魂。世界に誇るべき日本のヒーローです」と熱く語った。
仮面ライダーは私の中でもいろんな思い出がある。
幼い頃は仮面ライダーごっこをして遊んだもんじゃった。
仮面ライダーは、心の面においてはイナズマンとかと同じく、わりと純粋な正義だったんじゃないんかねぇ。
私としては、幼少期に虐待されとったけえ、力を求めとって、悪と正義の狭間でいろいろ考えた。
その中で悪魔の力を持つ正義、デビルマンを原形に悪を倒すいう精神構造になった。
他のヒーローも、現在の波動の技の中で、技を拝借して使うとるもんもある。
かつてのヒーローが、波動戦士として復活して私らに協力してくれとる。
しかし仮面ライダーは改造人間じゃけえ、波動が使えん。
それはちょっと残念なんじゃけど、その正義を守る心は、十分受けとりました。
数々の正義のヒーローの心を受け継ぎ、私は正義の刃を振るう。
私と同じ世代で同じようにこういうヒーローもん見とっても、悪に走り、セシウム料理を広めるようになったセシウムカルトn崎なんかもおる。
こんなやつらは、正義の心いうより、コスチュームとかしか見とらんかったんじゃろうね。
見る者にとって大きく違う正義のヒーロー。
仮面ライダーは他のヒーローが淘汰される中、シリーズ化されて生き残り、現在も続く。
映像技術はかなり進化し、昔のもんの技術は今のに比べておもちゃを使うなど拙い。
しかし、連めんと続くその思いは、明日の正義を作っていくじゃろう。