まだ結論は出とらんのじゃけど、海辺のサツマイモ畑での成育実験で、海水撒いたとこと石粉撒いたとこでどうなるかを考えてみた。
海水のミネラルは、圧倒的にナトリウム、マグネシウムが多くナトリウムを除外すればマグネシウム過多。
これが土壌中の既存のミネラルに加わることで、それまでの土では得られんかった効果がある場合がある。
鳴門金時における海砂利用がこれにあたる。
しかし耐塩性のない植物には不向き。
ミネラルでいうたら灰がもともと植物が集めよったミネラルじゃけえ、バランスはええのう。
しかし灰はアルカリじゃけえ、そのまま撒くと枯れる植物が多い。
平気なのは豆ぐらい。
豆は土を酸化させたり窒素固定する。
灰と豆があれば次につなげられる。
ともあれ灰は、アルカリをなんとかせにゃいけん。
そこで石粉。
これはそんなに極端な酸性でもなければ、アルカリもしかり。
石によってバラツキはあっても石灰岩以外は、中性に近かろう。
ケイ素が多いものの、内部に封じ込められとるミネラルは、海水よりは灰に近かろう。
海水同様ふんだんにある。
土も、腐食質を除けば、もともと岩石の風化したもんがベース。
ともあれ、海水と石粉両方あるとええはええみたいなんよ。
あと海水にはナトリウムによるストレス効果があり、それに対抗する意味でサツマイモが頑張る要素もある。
石のミネラル開放は、元素を崩壊させてエネルギーを取り出す原子力のようにも思える。
土壌中にあったもんは土壌中の、海水中にあったもんは海水中のミネラルを吸収しとるようにも思える。
ともあれ、灰が使えん場合には石粉は代用品としてええかもね。
砕く時、貝殻なんかもあるとさらにええかも。
灰の代用品農業も開発できたら、それなりに可能性も広がろう。
広がったら広がったなりに、また次のもんができよう。
サツマイモ畑の新規開墾もそろそろ終盤。
今年できんかったとこは、また来年の冬に頑張ります。
今年拓いたとこは、また来年も使えます。
石粉の効率的な入手方法として、石材屋や墓石屋もあたってみるか。
ともあれ、天候と相談しながら、作業を進めます。
近場ではえんどう豆がたわわに実ってきました。