先日レンガとブロックの隙間の狭い場所に、緑豆を植えました。
指先で触りよる、この2枚の葉っぱが緑豆です。
ここに土がどんだけあるかなんよね。
レンガ側は、おそらくレンガの厚さ分、だいたい7センチぐらい下には土があるじゃろう。
問題はブロックの側がどうかよね。
レンガやブロックが地中深くまであると、真夏の太陽で灼熱状態になりよるけえ、高温障害になるじゃろう。
この実験は、そもそも高温障害覚悟の実験なんよ。
じゃけえ、完全にまともに育つとは思うとらん。
あとは窒素固定の問題もある。
レンガとブロックの下に、外界と遮断された地面がある。
ここにどれだけ空気があるかなんよ。
根粒菌が育つぐらいの空気があるかよね。
こうした条件で、どこまでどうか。
まあ通常の半分でもとれたら御の字かな。
セイタカアワダチソウと比べたら、それは緑豆に気の毒なんじゃけど、あれなんかコンクリートやアスファルトの割れ目に平気で生えよる。
セイタカアワダチソウに限らず、ヒメムカシヨモギとかアメリカセンダングサ、ヨモギなんかもそう。
なんでそんなとこに?って思える場所で平気なんよ。
普通の地面に生えとるような顔して生えとる。
ヨモギやセイタカアワダチソウは地下茎のネットワークで水分を融通し合うんじゃけど、ヒメムカシヨモギやアメリカセンダングサにはそれがない。
別の仕組みがあるんじゃろう。
緑豆が、これら雑草にどこまで迫れるかなんよ。
この実験は3年前にもやったんじゃけど、時期が早すぎて虫に食われてしもた。
得意作物の増産にあたり、収穫量が見込めんやつは、今回は見送る。
しかし、緑豆みたいに実験できるほど種や苗があるもんは、いろいろやってみようか。
緑豆の屑豆は、将棋で言うなら歩兵みたいなもんで、惜しくも何ともない。
真っ当に育てば1粒から1000粒とれるんじゃけど、それが100粒であろうと構わない。
100粒でも、と金になって戻ってきたと言える。
この実験が成功すれば、土地のないオルゴンMなども気軽に試せるし、前やんなんかも畑で緑豆を作る必要性がなくなる。
問題は時期じゃのう。
春の早いうちは、発芽したては美味しいもやしじゃけえ、虫のエサになりダメにされる。
遅ければ、灼熱状態で育たんようになる。
水分がどうかよね。
地面が外界と遮断されよるけえ、水分は逃げないと見とる。
とりあえず、発芽が確認できたのは半分ぐらいかな。
追加で、もうちょっと増やしてみようか。
夏は、水やりの省略が農作業のゆとりを生む。
作付けと収穫の手間以外ないようにできれば理想的。
緑豆は、売っても二束三文なんじゃけど、食べる分にはお米を減らせる優秀な作物。
また、腸内細菌を活性化してくれます。
作付け余地を広げることで、仲間内に融通し合えるようにもなるじゃろうね。