ヤブツルアズキを検索しとったら、農業生物資源研究所にたどり着いた。
茨城県つくばみらい市にあります。
ここはジーンバンクで種子の管理保存をしとるとこ。
NIASコレクションを見たら、小豆のとこに野生種と栽培種のとこがあり、ヤブツルアズキも載っとった。
他にも地域色豊かな固有種が、産地ごとに載っとった。
米や大豆、小麦、トウモロコシなども。
トウモロコシのとこを見た時、懐かしいもんを見つけた。
それは、餅トウモロコシ。
大子2号、大子3号の名前があった。
ガキの頃、母方祖父母のとこでよう食べた。
この餅トウモロコシは、紫色のトウモロコシであんまり甘くはなく、その名の通り粘り気が強いんよ。
その後黄色いトウモロコシ、ハニーバンタムが入ってくると、その花粉で雑種化して紫と白のまだらになり、やがて味で優るハニーバンタムにとって代わられた。
ハニーバンタムも、今ではピーターコーンに主役を奪われた。
これら、現在のトウモロコシは一代限りのハイブリット種であり、毎年種を買わにゃいけん。
餅トウモロコシは、毎年種の使い回しができた。
食糧自給を考えるのに、これをどうかと思いよったんじゃけど、ちょっと無理がある。
こいつの花粉が飛んで、ピーターコーンに変な色がついて味が落ちたら顰蹙もんじゃろう。
そういう意味での難しさがある。
ばあさんの実家へ行った時、そこの人らが山ほど抱えて帰ってきた懐かしい餅トウモロコシ。
外国からの種が入らんようになったら、やってもええじゃろうけど、それは考えられんね。
農作物も、その土地に合うたもんが長い年月をかけて固有種を作った。
ある意味貴重じゃのう。
しかし、それは現在主流になっとる品種に追い払われた。
その中には、生存力が旺盛で多産なもんもあると思う。
そういう意味で、いずれ農業生物資源研究所のジーンバンクを活用することもあるかもしれん。
その土地ならではのもんて、ある意味貴重。
私や前やんがやっとる網干メロンなんかも、かなり強い生命力がある。
いろんなバリエーションを増やして、充実させていけたらって思います。