都会で生活することは、インフラの中で生活することなんよ。
それがうまく機能しとるんで、好き勝手やれとる部分がある。
そして、そのインフラは便利にできとる。
私はそこに安住してはならないいう思いで、ここ数年農業に取り組んできた。
その一環の流れの中で、もはや不可欠になったのが焚き火なんよ。
当初は、焚き火で炭や灰を得るのが目的じゃった。
しかし、そのうちお湯を沸かすようになり、石を焼くようになり、銀杏煎ったり、果ては小周天までやらかすことになった。
この焚き火いう自然な活動は、単にお湯を沸かすだけならガスいうインフラの方が便利なんよ。
しかし、副次的効果を考える時、かなり有用なもんと言わざるを得ない。
焚き火をすることで、邪魔なセイタカアワダチソウが有用な炭や灰になり、石ころが高波動の波動石になり、お湯は美味しく、小周天の新たなステージもできた。
農作物は、実った成績のええもんが、天が作れ言うたもん。
そういう姿勢でやってきた結果、カイアポの豊作いう結果も出た。
カイアポも今すぐいうわけではないにせよ、大量に安定供給量できたら、商売にもなろう。
カイアポみたいな目玉がさらにできりゃええんじゃけど、それは天の思し召し。
ただ、カイアポは数年以内に事業化してみたい。
手がけた農作物は、カイアポ以外でもそれなりに充実感持ちながらやっとる。
しかし、希少価値とかで高く売れそうなのは、今のとこカイアポぐらい。
春どれの農作物でも、目玉になるのがありゃあええんじゃけどね。
ともあれ、自然なもんは一見不便に見えて、確かに単独の目標目的からすれば不便じゃろう。
しかし、周りに及ぼす有用さは、じわじわいろんなもんを動かす。
灰は肥料にすることが多いんじゃけど、灰は一番原始的な肥料なんよ。
これより、たけした君が使いよる硝酸カリウムの方が、よっぽど即戦力になる。
しかし、硝酸カリウムメインで行き詰まった時、灰が起死回生の効果をもたらしてくれた。
やはり、最終的には自然の法則、自然のもんの方が強いんよ。
自然な生活習慣に満足し、それを効果的につなげて行ってこそ、豊かなもんがふつふつと湧き出るじゃろう。
そこにこそ、目指す何かがあるように思う。