かつての金星での最初の実験用人類型生物として、ユリっぽいのがおった。
某カルト教団の基本書にあるもんなんじゃけど、動物と植物を兼ねておった。
光合成で生きとったんじゃけど、太陽が照ればそれだけで何も要らんかった。
しかし、そんな経験だけでは高度に進化することはできず、滅ぼされて動植物兼用のもんはおらんようになった。
それを植物機能のない形で再生させたんじゃけど、その後の金星人のレベルにはほど遠く、類人猿にしかならんかった。
その後地球でいろいろリハビリのための実験をしたんじゃけど、そうそう発達はせんかった。
彼らは植物機能をなくされ、生きるために野生化した。
食べていくことは厳しいことなんよ。
草食のゴリラは、食べ物が動かんけえ性格も見かけのわりに温和なんじゃけど、肉食もするチンパンジーはイメージより凶暴なんよ。
オリンピック選手よりもずっと力が強く、キバもあることから大人のチンパンジーはかなり危険なんよ。
力関係で相手を上か下かで見て、下の相手には攻撃が時としてすさまじい。
時々赤ちゃんチンパンジーが、仲間に体を引き裂かれて食われてしまうらしい。
人間と同じような手を持ち、力が強くキバもある。
虎やライオンが爪の代わりに手を持った感じかな。
ナメてかかって深刻なケガをした人もおる。
怒った時には、強烈な力を持ったキバを持った人間が理性をなくして襲ってくる形になる。
しかも、いつ怒るかわからない。
今、原始人として化石で発見されるもんの中に、リハビリ中の類人猿がおる。
今生きとらんもんは、滅ぼされたと見てええね。
特にヤバかったのはギガントピテクスで、ゴリラの2倍か3倍ぐらいあった。
いずれにせよ、類人猿が通常の人間のような意識を獲得するには、かなりの時間がかかるじゃろう。