恐竜もそうじゃし、その同じ時代に生きとった大型爬虫類は、竜と称されるもんが多い。
翼竜、首長竜、魚竜などなど。
竜とはすなわちドラゴン。
ドラゴンは架空の生き物としてあるにはあるんじゃけど、架空のわりに姿がリアルなんよね。
日常でもたまに出てきよる。
ドラゴンボールとか、ドラゴンクエストとかドラゴンを冠した作品もあり、ドラゴンズいうチームもある。
干支にも辰年はあり、辰年だけは架空の干支じゃけえ、空気とか風とか目に見えんもんの象徴として、辰的な要素を言うことかある。
仲間内にもしろみさんや前やんなんかで、辰年の人がままおる。
架空の存在の辰には、ある意味得体の知れなさもあり、姿のかっこよさとも相まって神秘的な魅力がある。
恐竜はその昔、敏捷さや力の強さなどから人間の力ではコントロールできんもんとして恐れられ、人間の生活を脅かすもんとして絶滅させられることになった。
聖書にも大天使ミカエルが、ドラゴンを討ち取ったいう話があり、このドラゴンが悪魔サタンなんよね。
悪魔サタンも、その力と人間と共存出来ないもんとして、ドラゴンと表現されたんよね。
昔のテレビ番組の『恐竜探検隊ボーンフリー』では、ボーンフリー隊の任務として恐竜の保護をやっており、ボーンフリーのカタキ役に密猟者と肉親を殺された復讐者がおった。
密猟者の目玉が、前半の悪役バトラー。
復讐者の代表が、バトラーの娘のレディーバトラー。
親子してカタキ役占領。
まあ密猟者は論外として、恐竜の時代は大なり小なり復讐者になるケースが多かったと言える。
子供心に恐竜を保護するって素晴らしいって思うたんじゃけど、肉親を食い殺された者にとっては、やはり冗談じゃないいう気持ちになるじゃろう。
ガキの頃に図鑑で楽しんどるのと、実際にその時代に生まれるのとではわけが違う。
そういう意味では、ボーンフリーの話は理想ではあるにせよ綺麗事で、現実的ではないんよね。
実際には、ボーンフリーのカタキ役の方が正しいいうことになる。
このように、現実の世界には正常な人間にとって有害になってしまいよるもんがあり、人間にも有害な存在はおる。
凶悪犯や狂人と、正常な人間は同じ世界には住めない。
正常な人間としての仕事には、正常な人間の生活を阻むもんとの戦いもある。
敵対することや争うことを嫌がる人もおるんじゃけど、あえてその汚れ役をやらにゃまずい場合には、しのごの言わずにやるべきなんよ。
たしかに争うことで環境は荒れる。
しかし、争わんことでもっと荒れてしまうんなら、覚悟を決めた方がええ。
ドラゴンのように、かっこよくても人間と共存出来ないもんは、出てきたら適切に処理することが正しい。
出来ないなら逃げるのが正しい。
それは冷静に判断すべきじゃ。