別な意図で見始めた、80年代のアニメ、忍者戦士飛影。
いや~見てよかった。
このアニメでは、画像領域に使えるもんがあったことで、なつかしさと共に見てみた。
半年ぐらい前には、ユーチューブには本編がなかったんじゃけど、飛影と他のメカの合体シーンを見たくて、最近再度検索。
おおおっ、本編があるじゃ~あ~りませんか。
やった~っ、見よ見ようとなった。
いささか設定に無理があるいうか、ちょっと古い気もするんじゃけど、そこがかえってよかった。
今、この番組を知る人は少ないじゃろうけど、それはガンダムシリーズの陰に隠れてもうたことがあるんじゃないんかねぇ。
同時期にやっとったゼータガンダムなんかは、前作のファーストガンダムが空前のヒットでもあった関係で、みんなして見とったけえのう。
しかし、キン肉マンの終わった後チャンネルそのままにしとくと、いつの間にか忍者戦士飛影がやるようになっとった。
最初はなんじゃこれはって思うとったんじゃけど、ゼータガンダムよりも面白いぞって思いながら、ついつい見てもうた。
当時は、ゼータより惹かれたのはストーリー性じゃったと思う。
ギャグの要素はないけえ、ゼウス系はほぼ出て来んのよ。
メカを操るジョー、マイク、ダミアンは男性系のオルゴンで、レニーはゾロ。
マイク以外は、ほぼ体育会系。
ラドリオ星のロミナ姫は、日本神道系。
侍女のシャフはゾロ。
イルボラやガメランはゾロ。
あとのラドリオのクルーは、ほぼオルゴン系。
敵のザブームは、皇帝アネックスがニュートン系、シャルム、グラサンはみんなゾロ。
同じく悪役のハザード長官もゾロ。
こういうゾロが多い設定は、ガンダムに似とる。
ガンダムと違うのは、ガンダムが共産圏みたいな体制なのに対して、飛影は正義のかわいそうなお姫様を助けるいう健全性があるいうこと。
ガンダムで言うとシャアにあたるのが、イルボラあたりにはなるんじゃけど、シャアほどの存在感は出せなかった。
ゼウス系のギャグはないものの、オルゴン系メインの人間関係に、お姫様やレニーの恋愛感情がからまって面白いは面白い。
ヒロインで大した力ないくせに、部下の制止も聞かず戦闘機で出撃するロミナ姫の猪突猛進や、ゾロゆえにジョーにヤキモチ焼くレニーとか、何やっとんのかねぇみたいな感じはある。
ここでゼウス系や金星人みたいにだらしなく恋愛に溺れたり、姫とレニーの二股がけとかしないあたりは、ジョーのオルゴン系としての真面目さが出とる。
話はザブームに攻められ、忍者を求めて逃げてきたラドリオ星の人らにジョーたちが出会い、そのメカを操れたことから始まる。
3体のメカ、黒獅子、爆竜、鳳雷王を動かせるのは、忍者でないと無理いう話。
忍者特有の何かをメカがキャッチして、そんで動くらしい。
そこから、ちょっと忍者に関して考えてみた。
仲間内で忍者特性のあるもんおらんかなってね。
そしたら、私だけ。
う~む、なるほど。
確かに、私は忍者っぽい。
潜む、隠れる、逃げる、音を立てない、気配を殺す、入り込む、忍び寄る、うんうんその通りじゃ。
忍術とかを習うとかそういうことじゃないんよね。
その動きの中にそういう要素があるかないかなんよね。
ぽんたが忍術を少しどうのこうのとか言うとったんじゃけど、表面的な技法を使っても、内面にそういう要素がないと、訓練しても忍者にはなれない。
北斗の拳で言うと、ぽんたはラオウの剛拳、私はトキの柔の拳になる。
実体ありて、実体なきが如くできるか否か、あとはサバイバル的な生き残り能力になるのう。
私の中にある虚の要素、ドラクエダイの大冒険のミストバーンのようなフワフワした実体があるかないかわからんみたいなもん、こればかりはなかなか一般人には無理じゃ。
極度の脱力状態でありながら、いざと言う時にはきちんと実体化して戦う。
この周囲に紛れる、あるいは潜むいうことが、単に戦う武士とは違うんよ。
ともあれ、私に忍者要素があり、飛影を波動で使えるようになったことは、昔の経験が役に立ったと言えるじゃろう。
高校の時の私よ、よくぞ飛影を見ていてくれた。
他に使える人ってしばらく無理そうじゃけど、使えたらまた面白いかもね。
足音立てずに歩くとか、たまに無意識にやっとって、そういう時はいきなり私が現れてびっくりしたとなることもある。
何をどうトレーニングしたらええのか、ようわからんのじゃけど、やはり実体を隠す技がスタートではなかろうか。