さて、命題です。
高校の修学旅行を離脱して下さい。
???
どういうこと?
修学旅行と言えば、一生の思い出になる人が多い。
しかし、それは一般的な話。
イジメがすさまじく、行けば何をされるかわからん危険な修学旅行、それは全力で回避するのが得策じゃ。
だいたいターゲットになるやつは決まっており、私もその候補にバッチリ入っておった。
中学高校と一貫じゃった私は、中学の修学旅行ではひどい目に遭い、それは予測できたものの、正直に両親に言うて反対され、行かざるを得ないハメに。
その頃は、いくら敵である両親も、事情がわかれば許してくれると思うた。
しかし、そんな甘い考えは全く通用せんかった。
当時の両親の異常さを、甘く見るべきではなかった。
さて、あなたならどうするか?
行けば、間違いなくひどい目に遭わされる修学旅行。
両親も味方にならず、そのイジメに加担する。
う~む、難しいですね。
さて、それでは無事回避できた私の行動、答え合わせをしてみましょう。
高校の中盤に迫る修学旅行、私はまず高校になってから謀略をしかけ始めた。
まずは両親に対して、さりげなく今度の修学旅行は楽しみだ。なにせ九州行くのは初めてだからねとつぶやくように言うのをくり返した。
これがまず両親にしかけた謀略、ここで行きたいを強調してはいけんのよ。
なぜか、それは中学の修学旅行を行きたくないと強硬に言うとった私が、逆のことを強く言うては怪しまれる。
怪しまれたら出発当日、完全に見張られ脱出不能になる。
両親は、私の演技をまんまと信じたのであった。
次に考えにゃいけんことは、出発当日の遅刻。
これも、絶妙な時間に出かける必要があった。
チャリで駅までは、普通に行って10分。
じゃけえ、ピッタリ10分前に出る。
しかし、そのままでは電車に間に合うてしまい、これまた脱出不能になる。
そこで、小道具を用意。
それは、ハリガネを削って独自に開発した、二股釘を模した両端のとがったマル秘アイテム。
それをねじってグニャッと曲げたもん。
さらにその日に合わせて、予備校の春季講習を予約。
これで首尾は万全となった。
どういうことか?
まず、チャリでギリギリ普通に行けば間に合う時間に出て、途中マル秘アイテムでチャリのタイヤを何ヶ所も突き刺してパンクさせる。
それで、チャリを押してガッカリしながら帰ってくる。
しかし、後発の電車で後追いいうことも想定されよるけえ、駅に近過ぎずさりとて遠過ぎず、半ばを少し過ぎたあたり。
いきなりパンクしたことと、それで動転したことを、それなりに演技する必要もあった。
予備校と修学旅行がカブってしもうたことは、旅行の2ヶ月ぐらい前に言うてさんざん嘆くふりをした。
予備校の日程を間違えた~とか言うてね。
さて、修学旅行の電車をやり過ごし、その後追いの電車もやり過ごし、こうなったらミスして予約した予備校行くしかねぇとか、これまた嘆くふりをしながらベストタイミングの講習に潜り込む。
これで作戦完了なのであった。
予備校行くのに最寄り駅行く時は、パンクさせたチャリには乗らず歩いて行く。
ここでパンク直しなんかに寄っとったら、それこそ手際が良過ぎて作戦自体がバレてしまう。
そこは不便でも歩きます。
後日パンク直しに行き、マル秘アイテムが刺さったのを自転車の修理屋に証言させ、そのアイテムを証拠にして終わりです。
皆さんは、どこまで作戦立てられましたでしょうか?
私は首尾よく危機を脱し、身代わりに性格の悪いゾロがスケープゴートになり、修学旅行の積み立て金も返ってきましたとさ。
まあ普通の旅行はキャンセルしてもお金とられるんじゃけど、修学旅行はあんだけの人数じゃけえ、どうしてもキャンセルが出る。
その返金を見越して積み立てよるけえ、行かんかった人には返金がある。
ありがたいのう。
もともと遠足の類が好きじゃないし、特につくば万博やDランドなんかバカバカしくてやってられるか。
万博も一人で行ってこそのもん。
Dランドなんかは何の役にも立たんし、セシウムカルトn崎の職場からして、ますますヘドが出る。
ともあれ、修学旅行を回避した私は、予備校で有意義に過ごせて危険を回避し、お金まで戻ってくるいう幸運に恵まれた。
これも練りに練った謀略の賜物。
仲間内の面々は、この作戦をもとにいろいろシミュレーションしてみて下さい。