長年思い描きながら実現しとらん紫カイアポ、その道筋が見えてきた。
カイアポはサツマイモの仲間じゃけえ、できるイモは全部親のクローン。
遺伝的には全く同じ。
新たな品種を作るには、開花させて交配させにゃいけんのよ。
しかし経験上、毎年開花するのは、パープルスイートロード。
カイアポやマロンゴールドの開花は、見たことがない。
しかし、カイアポを開花させることができれば、パープルスイートロードと交配させることができる。
それでF1(雑種第一代)品種をまず作り、そのF1とカイアポでF2(雑種第二代)を作る。
感じとしては、そのF2かF3ぐらいがバランス的にはちょうどええように思うんよ。
栄養素はカイアポの方に比重をかけ、アントシアニンはそんなでもなくてええんじゃないかと。
それでこの紫カイアポを作るにあたり、カイアポの安定作付けと開花がカギになってきよるんよ。
安定作付けは、ほぼクリアした。
しかし、問題は開花。
その問題を解決するのが、どうもアサガオか、キダチアサガオなんよ。
近縁種の開花ホルモンを利用するんじゃけど、それが普通のアサガオでええんか、あるいはキダチアサガオでないとダメなんか、そこらへんよね。
そんで、今年後半に完成しよる新居で、温室での冬越しから交配採種までできれば、来年にはF1ができる。
F1グランプリじゃないんじゃけど、それができたら盛り上がるじゃろうね。
カイアポには、サツマイモにはない貴重な栄養素がモリモリ。
パープルスイートロードには、普通のサツマイモにはないアントシアニンがモリモリ。
合体させることで、あんまりカイアポの栄養素を下げたくはない。
これで紫カイアポ群ができれば、それはうちらだけの独壇場じゃけえ、普通のカイアポより高く売ったったらええんじゃ。
カイアポと紫カイアポの二本立てを主力とし、マロンゴールドやら他のもんもやると。
マロンゴールドはサッパリした甘さが美味い、ただそれだけ。
高く売れるもんでもない。
ともあれ、カイアポを主軸としてラインナップを進める。
アサガオのことを、もう少し深掘りしてみましょうかね。