たけした君との会談で今回参考になったのが、ビニールハウスにおける春の陽射しの効果なんよ。
同じぐらいの温度でも、秋と春では大きく違う。
それは日照時間と、その質。
夏至から冬至までは、毎日陽が短くなる。
日光の陰転なんよね。
冬至から夏至までは、日光の陽転する時期なんよ。
たけした君のイチゴも、秋は味のノリがイマイチらしいんじゃけど、春は美味しい。
それは日照にあるらしい。
私の場合じゃと、例えば冬にエンドウ豆を作るのと、夏はカイアポや緑豆、網干メロンがある。
これで考えると、エンドウ豆が陽転日光をほぼフルに活用しとる。
エンドウ豆も蒔き残しを3月に蒔くんじゃけど、10月蒔きに比べると、圧倒的にクオリティの差が出る。
エンドウ豆は寒さに強いけえ、真冬でもじっと頑張っとる。
10月蒔きは陽転日光をフルに食べ、3月蒔きは真冬の陽転日光を食べとらん。
その差はすごくわかりやすい。
夏の網干メロンもだいたい5月ぐらいに仕込むんじゃけど、ナメクジにやられたとすると、追加で6月とか夏至過ぎに仕込む。
やはり、圧倒的なクオリティの差が出る。
網干メロンは、だいたい10月初めぐらいまでの命。
夏至までの日光が、ブースターになると見てええわ。
緑豆なんかは、早くてやはり5月蒔き。
これも、5月もんはバカみたいに巨大化する。
カイアポは4月に仕込むんじゃけど、それをちぎって増やしまくってワッサワサ。
それで、最近の痛いぐらいの夏の陽射しを豪快に食べる感じかな。
最近夏の暑さはひどいんじゃけど、冬も今まで通り寒い。
それをまともに受けたら、ダメになるもんはダメになる。
やはり冬の寒さをナメちゃいけんのよ。
夏の熱帯化が、そのまま冬の厳しさの終わりまでは意味しとらんのよ。
熱帯作物に陽転日光を添付できれば、さらなるクオリティアップになるじゃろう。
それは、温室での寒さのやり過ごしがカギを握ると見てええじゃろう。