年々進化する私の灰農業、そのおかげで農業を始めてから農薬や肥料を一切買うたことがない。
これに比べて知り合いのたけした君、硝酸カリウムを大量に買うて肥料代はかなりのもの。
農薬は必要最低限いうものの硝酸カリウムは鉱石であり、資源を消費しとることになる。
日本の農業の技術はすごいもんがあるんじゃけど、その背景にはそういう設備がないと育たんようになってしもうた農産物と、そこで大量に消費される資源が支えとると言える。
学生の時に植えた桃の木が、3年したら見事に枯れた。
ああ、桃はもう薬がないともてんのじゃのうって思うた。
私が手がけてきたもんも、年々変わってはきたんじゃけど、無農薬で育てて成績がええもんが必然的に残った。
肥料は、直接か間接かは別にして全部灰。
最近では、その灰も分別しとる。
その灰の供給源になるのが、草木。
草の中では、セイタカアワダチソウが圧倒的に多い。
セイタカアワダチソウは、放っておけば日本中を極相林にしてしまいよるほどのもん。
セイタカアワダチソウの花の時期に蜜源植物がなかったことから、そのために持ち込まれた。
しかし、これが蔓延ることで日本の生態系のバランスは崩れまくっとる。
私が耕作すると、必然的に大量のセイタカアワダチソウを消費することになりよるけえ、自然な生態系が回復していきよる。
育てとるサツマイモや緑豆なども、たとえ虫に葉っぱを食われてもそれ以上に伸びるけえ気にならんのよ。
草木のゴミがなくなりセイタカアワダチソウがなくなり、それが農産物に化ける。
これでカイアポを独占的に大量に生産販売できれば、収益も期待できよう。
農産物に生命力があって、それを灰をベースにした肥料で育てる。
それができれば、資源を消費せずに健康的な食が手に入るんよ。
これから日本の農業は、否が応でも衰退する。
その中で農業生産ができておれば、国内生産の付加価値は高まる。
輸入食料が途絶えたとしてもなんとかなる。
肥料は無料で資源を消費せず、それで付加価値もある。
一石何鳥にもなる仕組み作り、それで縮小社会での勝ち組を目指します。