ここ最近、ユーチューブで嬉しいことがあった。
小学校の頃にやっとった時代劇、「風の隼人」がアップされとった。
これには、なぜか妙にハマった。
大河ドラマでいろんな時代背景を考えるのが好きじゃったし、あとは古代生物学を中心に科学に非常に関心を持っとったんよね。
風の隼人、懐かし過ぎる〜っ!!!
これは偶然見かけて、毎週見るようになった。
いわゆるお由羅騒動の話なんじゃけど、牧仲太郎が島津斉彬の子供を呪い殺すんよね。
その呪いの人形の映像が怖くて、なんじゃこれは〜っとなったんよ。
呪殺変とか言うて、歴史ものでオカルトもんいう妙な組み合わせは、私の心をわしづかみにした。
これが映像で見た、初めての幕末なんよね。
その後、幕末もんはいろんな作品で見たんじゃけど、島津斉彬もいろんな役者が演じてわけわからんようになったのう。
あの作品は何だったんじゃろか?
幕末であって、なんか幕末っぽくもない。
明治維新に向かって進むはずが、なんか違う方向へ行って終わった感じがする。
主人公一家が、お家騒動に巻き込まれて振り回されて不幸になって終わった感じ。
薩摩藩の調所笑左衛門が、莫大な藩の借金を返すのみならず巨万の富を蓄え、それが砂糖の密貿易じゃったりとか。
そのお金を、斉彬が使おうとするのを邪魔したりとか。
そういう争いの中で、斬り合いとかがあって見応えがあった。
主人公の妹で夏目雅子が演じた綱手、今どきそんとな名前はまずつけんじゃろ。
この綱手を巡って、益満休之助と悪役の百城月丸がもともと敵対関係でもあったことから斬り合う。
百城月丸が負けて、それでもおはんに綱手を渡さんとか言うんじゃけど、よほど綱手が好きじゃったんよね。
そんなの見とって、悪役ながらちょっとかわいそうになった。
若くして亡くなった夏目雅子さん、その演技も今では見れない。
結構感情移入しながら見た風の隼人、私の歴史の勉強の一環になったとさ。
今思うと、小学校の頃関心を持ったことが、その後の時を経て今につながっとるように思う。
家庭虐待に遭い、そこから逃れるべくいろんな手がかりを探った。
その中で、学問としては科学や歴史にヒントを得ようとしたんじゃろう。
そうした中で、風の隼人は私の中では今でも妖しい魅力を放っとる。
誰か全部ユーチューブに上げてくれんかのう?
歴史もん時代劇では、ある意味珍作怪作とも言える風の隼人。
チェストーチェストーって竹を切りながら、そのあとでカツカツカツカツカタカタカタカタ〜ッとカスタネットの音からスタートする独特のオープニング。
ギターの旋律と桜島の噴煙の映像が、なんともよござんす。
たしか、水曜日の夜8時ぐらいからやっとったんよね。
そんで、結構時代劇シリーズが続いたのう。
ああいう切り口で歴史を見るのも、味があって面白いかも。