南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の国葬が昨日、幼少期を過ごした東ケープ州クヌで行われた。
南アフリカ国旗で覆われたマンデラ氏のひつぎは、最高儀礼である21発の礼砲が撃たれ、儀仗兵が並ぶなか運び込まれた。
国葬の冒頭にはコサ族の伝統と、反体制派および大統領としてマンデラ氏が変革した南アフリカの国民の自尊心を反映し、公用語の1つであるコサ語の賛美歌「約束をかなえよ」が演奏された。
テント式の特設会場には4500人が入り、ひつぎに最も近い最前列には妻のグラサ・マシェルさんや前妻のウィニー・マディキゼラ・マンデラさんら遺族が着席した。
また、南アフリカの政府高官に加え、チャールズ英皇太子や米人気テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーさんといった外国の要人および著名人も参列した。
勇気と不屈の精神で自由と希望の世界的な象徴となり、大きな影響力を持っていたマンデラ氏を悼む公式行事はこの国葬で終了し、南アフリカ政府が設定した10日間の服喪期間も終わる。
この期間は豪雨や強烈な日差しに見舞われたものの、何十万人もの国民が外出し、黒人として初めて同国の大統領になったマンデラ氏を追悼し、その人生を振り返った。
約2時間の予定で行われた国葬は世界各国に中継された。
埋葬の儀式は、遺族の希望を踏まえて近親者のみで営まれる。
墓所はマンデラ氏が1990年の釈放後、クヌに建てた広大な屋敷内に位置している。
一連の葬儀セレモニーには、でたらめな手話などのハプニングもあったんじゃけど、ともあれマンデラ氏の死去で1つの時代が終わったのう。
人種差別の問題はアメリカでもまだくすぶっとるし、難しいのう。