中国を訪問したアメリカのケリー国務長官は、昨日北京で中国の王毅外相と会談し、中国やフィリピンなどが領有権を主張する南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島で中国が岩礁を埋め立てていることに強い懸念を表明した。
これに対し、王外相は「埋め立ての場所は中国の主権の範囲内だ」と従来の主張を繰り返し、議論は平行線に終わった。
ケリー長官の訪中は、9月に予定される習近平国家主席の訪米の調整が目的だったが、南シナ海をめぐる米中対立の深刻化を受け、約1時間にわたったこの日の会談の大半は南シナ海問題に費やされたという。
華僑向け通信社の中国新聞社によると、王外相は会談の冒頭、王外相は「あなたはけんかのために来たのではないことを信じている」とクギを刺した。
会談後の共同記者会見でも、ケリー長官が「南シナ海の埋め立ての速度と範囲に懸念を表明した」と述べたのに対し、「中国の主権、領土保全の維持に向けた決意は揺るぎない」と反論した。
中国は、日米両政府が4月に合意した新防衛協力指針(ガイドライン)に「対中封じ込めの意図がある」と反発し、アジア太平洋での軍事的行動を活発化させている。
今月11日には南シナ海を警戒航行していた米海軍の艦船が中国軍のフリゲート艦に追跡された。
ケリー長官は今日は習近平国家主席と会談する予定で、南シナ海での埋め立てに関する中国の立場を改めてただすとみられる。
ていうか、どんだけだよ中国。
勝手にいろいろやって主権主張。
ひど過ぎ。