中学高校と一緒じゃった、ゾロのH君。
同じことを同じセリフで何度も言う彼は、アスペルガーなんよね。
くどいようだけどさを予め言うことにより、反論をなくさせとった。
私もいつしか彼のモードに染まり、擬似アスペルガー化した。
何度も言うことで安心するんじゃろうか?
まあ、私も同じモードになり、何かが停滞した。
くどくど反芻するだけになり、仕事が進まんようになった。
それが抜けるのに、大学2年ぐらいまでかかった。
しかし、このアスペルガーのH君、その特性を活かした技があった。
ズバリ、丸暗記。
これで中学の時は成績がよかった。
しかし、応用問題の多くなった高校になると、からっきしダメになった。
そんで、H君もそのくどさを指摘されるようにもなった。
H君曰く、何度も言ったっていいだろう。
いつしか私もイヤ気がさし、親しくつき合うのを止めにした。
それはそれで、彼を裏切る形となり、悪いことしたと思うた。
しかし、あのくどさに堪えられんかった。
また、その後しばらくアスペルガー化により、苦しむことにもなった。
しかし、アスペルガーには悪い部分や弊害が多いものの、利点もあるにはあった。
一心不乱に集中することで、的に当たればでかい成果が出ることなんよ。
何かの競技や暗記でまくる時、それは活用できる。
アスペルガーの人は、覚えたことを忘れ、やったことを束ねて収拾つけることができんのじゃけど、その欠点を克服すればモード切り換えができる。
モード切り換えをしながらのアスペルガーはええね。
擬似アスペルガーの時はイヤだったんじゃけど、アスペルガー優位の環境でアスペルガー化できれば、それは大きな恩恵と言える。
H君、あの時は申し訳なかった。
しかし、私にはもう無理じゃった。
君から得たアスペルガーの力は、上手く活用すると有益じゃ。
常時アスペルガーなのはダメじゃが、この活用法がわかると、それは人生にプラスになる。
ゾロアスター系の特性の1つ、アスペルガー。
このモード切り換えは、コツを掴めばできるようになるんじゃけど、ゾロの人には難しいじゃろうね。
勉強会でまた説明しましょうかねぇ。