魔法陣によって、生き物の力を借りて放射性元素の元素転換を考えるにあたり、過去のデータを参考にできればと思うんよ。
チェルノブイリの原発事故の前と後の生き物の分布の変化を調べると、放射能に抵抗力があるもんがわかるんよ。
木では松が減り、白樺が増えた。
白樺の方がDNAゲノムの大きさが小さく簡単なため、大きくて複雑な松に比べて放射線に直撃される度合いが少ない。
理由はともあれ、生き残る生き物には相応の仕組みがある。
その中で浄化能力を引き出せそうなものは引き出し、使うべきなんよ。
チェルノブイリの生き残りの生き物、そこにカギを握るもんがおるんよね。