元俳優の根津甚八(ねづ・じんぱち、本名・根津透=ねづ・とおる)氏が昨日昼、肺炎のため東京都内の病院で死去した。
69歳。
山梨県出身。
根津氏は1978年のNHK大河ドラマ「黄金の日日」に石川五右衛門役で出演、80年に映画「影武者」に出演するなど俳優として活躍。
2002年頃から右目下直筋肥大という顔面の病気を患い、芸能活動を縮小。
2004年7月に死亡交通事故を起こし、しばらくの間、活動を停止。
2009年に鬱病を患い、持病の椎間板ヘルニアも悪化したため療養生活を送っていた。
2010年に引退を発表し、その後は演出家や脚本家として活動。
2015年に映画館監督の石井隆氏(70)の要望に応じ、映画『GONIN サーガ』に出演。
一度限りの銀幕復帰を果たしていた。
私は、大河ドラマ太平記でショーケンの後に新田義貞の役をやったのが、印象深い。
太平記は傑作じゃと思う。
役の新田義貞が融通の効かないバカで、足利尊氏と似た立場でありながら技量で及ばず、後醍醐天皇の取りまき貴族の障りに巻き込まれて死ぬあたりを上手く演じたと思う。
俳優としては上手かったんじゃないんかねぇ。
ご冥福を祈ります。
ただ、69歳は若い、若過ぎる。
やはりもともと弱っとったとはいえ、福島原発事故の影響はあると見て間違いはないんじゃないんかねぇ。
東京から岡山に移転した医師の血液検査で、白血球の好中球が関東では平均で6割ぐらいになっとるいう話。
白血球が少し減ったぐらいでは、健康な人に目立った変化はない。
しかし、弱っとる人には致命的なことを引き起こす可能性がある。
根津氏も、免疫力を削がれたんじゃないんかねぇ。
死ぬには、ちょっと早いじゃろう。
関東は、原発事故以降まとまった除染はあんまりされとらん。
人々は、セシウムの粉塵を吸いながら暮らしとる。
ゴミの焼却では、付着しとったセシウムが濃縮される。
それが造血機能に影響を及ぼし、白血球の生成が頭を押さえつけられたような形になっとる。
そこで長年暮らした人々が、どうなるか考えるだに恐ろしい。
ともあれ、福島原発事故から間もなく6年。
これまでの発病や訃報を振り返り、それ以前と比べてみりゃええわ。
ヤバいことが進行しとるように思う。