ここのとこ取り上げる頻度が高い忍者戦士飛影なんじゃけど、リアルタイムの時はほぼ誰からも見向きもされんかった。
その話題で話をしようとすると、何それ?ってよそ者扱い。
当時はガンダムの人気が冷めやらず、続編のゼータガンダムや、さらにその続編のダブルゼータの話題が多かった。
ガンダムにはニュータイプいう概念があり、一言で言うと、モビルスーツで戦うと強いオッサンいうこと。
ガンダムファンにはほぼ常識。
一方忍者戦士飛影の方は、忍者でないと操れんメカがあり、忍者が乗ることでめっぽう強い。
スーパーロボット対戦でまた最近復活した飛影ではあるんじゃけど、やはり圧倒的な人気とネームバリューのガンダムに対してマイナーな感じは否めない。
さて、このメカニック対決、デザイン性や戦闘力ではどないなもんか。
私は飛影派。
モビルスーツは所詮モビルスーツでしかない。
飛影のメカは、人間の発する特有の忍者の資質を感じ取る高度な機能があり、しかも個性の見分けもする。
黒獅子に乗れても爆竜には乗れんし、鳳雷鷹にも乗れん。
これに対してガンダムの場合は、上手く使えるかは別にして、誰でも動かせるは動かせる。
ニュータイプでもないセイラさんが、実際ガンダム動かしてやられて帰ってきとる。
後々、ニュータイプでないとという設定でサイコミュシステムがどうのこうのとかいう設定もあったんじゃけど、例えばエルメスを動かすとして、単なる飛行だけなら誰でもできるじゃろう。
ニュータイプにはそういうメカを操る力はあっても、肉体自体は普通。
ジオングから降りたシャアとガンダムから降りたアムロがチャンバラをするんじゃけど、こういう能力はニュータイプといえど鍛えにゃダメとか言うとった。
飛影の方では、忍者としてのレベルはともかく、ジョーたちもそれなりの身のこなし。
敵に寝返ったイルボラさんも、忍者の覚醒の時、北斗の拳のケンシロウよろしく上着をボロボロにして筋肉ムキムキ。
あんた一体ナニモンや?ワケワカメじゃけどすごいわって思うた。
飛影には、ジョーにしろレニーにせよ、ドベに覚醒したダミアンにせよ、覚醒する時には覚醒するなりの何かがある。
ドラゴンボールのスーパーサイヤ人の覚醒に近い。
追い詰められた後のプッツンじゃのう。
その意味合いからすると、イルボラさんの覚醒がわかりやすい。
スケルトンを黒獅子に胴切りにされ、スケルトンから落っこちて、さらにスケルトン大爆発、そんで無傷。
なんやそれ?
ありゃあもう顔の問題よね。
ザコキャラなら死んどるレベル。
まあともかく、そういう命に関わる追い詰められた経験が必要とわかる。
仲間内でも忍者の資質を上げたいわいう人がおるはおるんじゃけど、そこらへんに超え難い壁が存在するのがわかる。
前やんとかがかなり本腰入れとるのはわかる。
しかし伸びん。
逆に意外とオルゴンMが伸び始め、とは言うてもまだまだ。
しかし、オルゴンMはゲノム関連で苦しんでおり、その苦しみの力を使うて軌道を変えれば、闘気の関連からええ感じになる可能性が高い。
木星の引力を使うて、ボイジャーが方向を変えるイメージね。
まあとにかく、忍者の要素は波動の面で有用性もある。
これに対してガンダムのニュータイプは、言わばメカ操縦に特化したゲーマーみたいなもん。
コンピュータのシューティングゲームが上手い人ならなれるレベル。
たまに、ゲーマーで生活しとる人なんかがテレビ出てきよるんじゃけど、あんな人らがニュータイプ。
シューティングゲーム以外に、格闘ゲームなんかもそうじゃのう。
ガンダムの戦いは、ゲーマー同士の戦い、しかもそこに意地やプライドがぶつかるみたいなパターン。
アムロとシャア。
それを超える対決はないんじゃけど、ゼータでは前半ジェリドとカミーユ、後半はカミーユとシロッコの対決がメインで、最後シロッコに勝ったカミーユがシロッコに狂わされて終わる後味の悪さ。
他にもダブルゼータとかではマシュマーとかプルとかキャラ様とかいろいろおったんじゃけど、ごちゃごちゃやっとるだけで、意地の張り合い。
なんだかねぇ。
リアルタイムではまるっきり人気がなく、ロボットアニメとも気づかれることもなく、途中打ち切りになってもうた飛影は、私らにはいろんなことを教えてくれる材料になりました。
ファーストガンダムの七光りで人気があったゼータやダブルゼータ。
今やそれを目指して見よういう人は少ない。
障りの観点からも、ガンダムでは敵を倒したところで、さらに敵が出てくるくり返し。
飛影は、地球やラドリオ星を救う大義名分があり、そこに個人の障りがからんでなかなか面白い。
忍者としては立派でも、心の面ではロミナ姫にフラれてプライドと嫉妬からジョーと戦うようになるイルボラさんは褒められたとこはなく、ガメランもプライドの塊。
ラドリオ人もそんなゾロが多いんじゃとしたら、サブームにやられて当然とも思えなくもない。
あとはジョーのことが好きで追いかけるレニーと、そこにジョーが好きになって参戦するロミナ姫のやりとりも面白い。
心で見た時に、レニーもダメダメじゃろう。
大して役にも立たんのに、部下の制止を振り切って大好きなジョーのために出撃しよるロミナ姫も、あんさんええ加減にしときやって思えなくもない。
サブーム側の忍者メカも見たかったは見たかったんじゃけど、設定があるんで使えるは使える。
ともあれ、忍者要素が育たん人は、私の忍者要素に変身して、体力関係なく使えるサブーム側の忍者メカを使うて下さい。