机上の空論では夢のようなエネルギー源であるプルサーマル。
しかしそれは金属ナトリウムを使う金属極まりないシステム。
たしかに完全に密封できれば、事故が全く起きなければ、燃料を増やしながら稼動できる。
しかし事故が起きた場合、通常のウランの炉よりも制御不能になりやすく、核爆発以外にナトリウム爆発の危険性がある。
せっかくいい方法であると思われたプルサーマル。
しかしプルトニウムは燃やすことができなければ、猛毒で危険なゴミ。
増殖炉で使えないなら通常のウラン燃料と混ぜて燃やすMOX燃料はどうかいうことでやりはじめた。
これも完全な封じ込めができれば安全。
しかし完全封じ込めはあり得ない。
爆発したらプルトニウム汚染が通常の炉よりもひどいじゃろう。
福島原発3号機の爆発は核爆発。
核分裂生成物も通常のウランの炉と同じかわからない。
場当たり的にやってみたMOX燃料、これも事故った時にはヤバそうじゃ。
福島、茨城、宮城の大地を汚染したプルトニウムはおそらく3号機のものが多いじゃろう。
他の放射性物質はともかくプルトニウムは半減期が長い。
数十万年単位で管理せにゃいけん放射性廃棄物、人類は危険なもんに手を出してしもうた。