かつての金星に人類がおった時、そこはほぼ単一の民族で、調和されて建設的じゃった。
邪念がない人らじゃけえ、そんなに争いもなかった。
何かの教育プログラムで洗脳っぽい訓練したとして、悪用される心配もなく、体質も暗示にかかりやすい人らじゃけえ、そういう洗脳っぽい訓練で能力進化した人が出た。
そういう人らは能力を買われ、当時未開の惑星が多かったプレアデスなどに行き、ネイティブと混血になるなどして同化し、そのネイティブのレベルアップにも貢献した。
能力を上げたとはいえ、しょせんは金星人。
霊的パワーや肉体の潜在的な頑健さはなく、また独創性もなかった。
金星滅亡の時、それほど能力の高くなかった人達は、当時の太陽系近くの金星人植民地に移され、土着した。
地球から見てちょうど太陽の裏側にあって、太陽に常時隠れて見えん惑星があり、バルカンとかヤハウェとか言われとる。
まずそこにおるね。
あとは太陽から遠方で寒いとこでも、火山の地熱が利用できるとこにもおります。
そういうとこにおる人達を金星系太陽系辺境星団と呼び、最近ちょっと性格を調べております。
まあ金星人じゃけえ、そんなたかが知れとるんじゃけど、傾向として少ない方向性ながら、その方面に突出した能力を持っとるかな。
とは言え、その長けた力がゾロに比べてどうか言うたら、そらゾロの方が突き詰め方は上じゃろう。
そりゃ当然なんよ。
多方面に力を持っとる人は少ない。
それはさすがにプレアデスの方が上。
優しげな感じなのに、なんかちょっとした能力持っとって、コンスタントにその力を発揮するものの、プレアデスやゾロみたいなシャープな感じがしない。
お互い本気で実力派ベータ人、プレアデス、ゾロと真っ向からぶつかっても勝負にならんのじゃけど、怠けとると抜かされるみたいな。
そんでももう一回まくると抜き返せるみたいな。
なんかそんな感じ。
まあ足の遅いマラソンランナーみたいな感じかな。
応用力はないのう。
まあチームに入れるとしたら、事務とか専門部所とか、ゾロに準じたポジションになるかな。
地球由来のやつらよりは信用できるかな。
考える頭はあるけえ、方向性示せば可能不可能はともかくそれなりに頑張ってくれるね。