太陽光発電パネルなどを製造している上海超日太陽能科技、本社:上海は7日、同社の社債の利払いが不可能になり債務不履行(デフォルト)になったと明らかにした。
中国で社債が債務不履行になったのは初めて。
広東省の深センン証券取引所に株式と社債の両方を上場している同社は4日、7日に予定されていた8980万元(約15億円)の社債利息の支払いが完全には実行できない状態になったと明らかにしていた。
米ダウ・ジョーンズ・ニューズワイヤーズによると、同社の劉鉄竜副総経理(副社長)は7日、同社が債務不履行の状態にあることを確認した。
弁護士によると、投資家らはすでに広東省高級人民法院(高裁に相当)に対し、同社と深セン証券取引所、2012年に問題の社債が発行された際の主幹事会社に社債の利払いを命じるよう訴えているが、裁判所の決定はまだ出ていないという。
アナリストの間では、中国本土で初の社債の債務不履行として注目を集めた今回の事例は、投資家のリスク意識を高めて投資先をより厳しく選ぶことを促すという意味で、長期的に見れば市場に良い影響を与えるのではないかという指摘も出ている。
中国の危うさを象徴するような今回の事件、今後ももっとひどいことが起きそうじゃのう。