長野、岐阜両県にまたがる御嶽山の噴火から4日で1週間。
死者は47人に上り、戦後最悪の火山災害となった。
地元自治体では安否情報を求める家族らが今も待機し、多数の不明者情報が寄せられている。
被害の全容が分からない中、警察や消防、自衛隊の捜索活動は降り積もった火山灰やガス、雨に阻まれ難航しており、土石流など二次災害への警戒も強まっている。
山頂付近の捜索で発見された47人は全員が麓に搬送され、死亡が確認された。
一方、混乱が続いていた行方不明者の情報は、ようやく整理された。
長野県木曽町は2日、噴火との関連が不明な分も含め19人が行方不明と発表。
地元の木曽広域消防本部も依然35人が不明とみていたが、長野県は昨日、不明者を16人と発表した。
これを受け、木曽町は情報を精査。
死亡が確認された2人を名簿から削除していなかったことなどが分かった。
消防本部も「こちらの情報が県で精査された」として、不明者は16人で統一された。
ただ、他に把握できていない登山者がいる可能性もある。
捜索は継続しているが、厚く積もった火山灰や硫化水素などの有毒ガス、雨などに阻まれ、連日のように中断や中止に追い込まれている。
山頂だけではない。
沢の上流などに火山灰が積もると雨水が地面に染み込みにくくなり、少ない雨でも土石流につながる。
国土交通省は集落に達する恐れは小さいと予測するが、監視カメラの設置やコンクリートブロックによる砂防ダム設置など、対策が進められている。
孤立する可能性のある集落には、衛星携帯電話の配備なども始まっている。
東日本大震災以降、御嶽山に限らず、日本の地面が引き延ばされた影響で、他の火山も噴火する可能性が高くなっとる。
ここしばらくは気いつけた方がええのう。