前知事の国政転出に伴う佐賀県知事選は昨日日投開票され、無所属新人で元総務官僚の山口祥義氏(49)が、前同県武雄市長の樋渡啓祐氏(45)=自民、公明推薦=ら無所属の新人3人を破り、初当選を確実にした。
投票率は54・61%で、前回(59・41%)を下回り、過去最低を更新した。
自民党は樋渡氏の行政手腕を評価し、党本部主導で推薦を決定。
しかし、同氏のトップダウン型の手法に反発する農協の政治団体「県農政協議会」など有力支持団体や県議が山口氏を擁立し、分裂選挙となった。
農協改革を進める安倍政権にとって推薦候補の敗北は痛手。
4月に行われる統一地方選の戦略の見直しも迫られそうだ。
しかし地方が反旗を翻したとしても、なかなか安倍政権を揺るがすことはできんのう。