米軍がイラクでイスラム国への空爆を始めてから今日で半年。
イスラム国はイラク北部から中部にわたる地域で支配の維持が困難となり、イラク国内では勢力を西部アンバル州に集中的に投入させつつある。
もっとも、反撃の機会をうかがうための「戦術的撤退」の側面が強いとみられ、必ずしも弱体化が進んでいるとは言えない状況。
アンバル州の東方に位置する首都バクダッドではイスラム国の関与が疑われる自爆テロが相次ぐ。
AFP通信によると、昨日はレストランなどが標的となり、少なくとも27人が死亡した。
イスラム国は今後の戦闘長期化も視野に、支配地域の拡大よりも、アンバル州支配を固めた上でイラク各地でテロ攻撃を繰り返すゲリラ的な戦術に転換していく公算が大きい。
イスラム国は昨年6月、イラク第2の都市モスルがある北部ニナワ州のほぼ全域と、北部サラハディン州、北部キルクーク州、中部ディヤラ州の多くの地域を一気に制圧。
これに以前から支配を拡大していた西部アンバル州や隣国シリアの北東部を加えた地域で国家樹立を宣言した。
しかし、米軍主導の有志連合の空爆に加え、イラク軍やクルド人治安部隊、イスラム教シーア派民兵の反転攻勢に直面。
有志連合とは一線を画すイランの空爆にも遭い、勢力を縮小させている。
とりあえずイスラム国を潰すために軍事行動しとるんじゃけど、潰したとして、また新しいもんが出てくるんじゃろうね。