ホテルオークラは昨日、東京など全国の13ホテルとグループ会社3社で、メニューと異なるエビや牛肉などの食材を使用していたと発表した。
大丸松坂屋百貨店や丸井グループも、店舗に入居する飲食店で表示と違うエビなどの食材の使用が分かったことを明らかにした。
各社とも返金に応じる方針。
ホテルオークラは、レストランやルームサービスなどで2007年7月以降、合計で約39万食を虚偽表示の状態で提供していた。
販売総額は約8億7000万円。
また、オークラ傘下のJALホテルズの13のホテルでも新たに虚偽表示が判明。
ホテル日航姫路などでは、フカヒレスープに春雨や湯葉を使った人工フカヒレを一部使用していた。
京王プラザホテル札幌も、中華料理店で表示と違う鶏肉を使っていた。
仙台国際ホテルでも芝エビ料理にフラワーエビを使ったと発表。
反省と再発防止を表明する一方、表示以上のサイズ、品質を提供したため返金などの対応は取らないとしている。
大丸松坂屋では、大丸東京店や梅田店、松坂屋名古屋店など9店に入居する17のレストランで、1993年から今月上旬までに11万8000食、1億7000万円分を販売。
本多洋治常務は「メニュー管理をレストランの運営者に任せていたのが最大の原因だ」と述べ、今後は食材の確認を徹底する考えを示した。
丸井で虚偽表示があったのは、錦糸町など3店の飲食店。
10年から先月までの間に計3000食強を販売していた。
青井浩社長は記者会見し、「安全安心の取り組みが遅れていた」と謝罪した。
東急百貨店は、本店や東横店など6店のレストランや食品売り場でメニューと異なるエビや牛肉などを使用していたと発表。
松屋も銀座店のレストランで、既製品を自家製バニラアイスと表示していたなどと説明した。
東武百貨店も、レストランで肉などが表示と異なっていた。
偽装が相次ぎ、羊頭狗肉ぶりがひどいのう。
食材の産地偽装なんかはもう調べようがないのう。
安全な食材は、やはり安全な所で自分で作るしかないのかも。