マレーシアの航空当局者は9日、消息を絶っているクアラルンプール発北京行きのマレーシア航空機の乗客のうち2人が偽名の旅券で搭乗していたと明らかにした。
同機が引き返そうとした形跡もあり、テロの可能性も排除できないとの見方も出ている。
当局は関係国の協力を得て、範囲を拡大して捜索を続けている。
AFP通信などによると、同機の搭乗者名簿にあるイタリア人とオーストラリア人の2人は実際には乗っておらず、ともに1~2年前にタイで旅券を盗まれた。
マレーシアのヒシャムディン国防相兼運輸相代理は先に4人が不正旅券で搭乗した疑いがあるとしていたが、民間航空当局者は2人と断言した。
当局は不正旅券が使われた経緯について捜査している。
米CNNテレビは、この2人が航空券を中国南方航空を通じて購入したと報じた。航空券は番号が続いており、タイの通貨バーツで同じ金額が支払われており、2人は一緒に航空券を買ったもようだという。
また、軍のレーダーを分析した結果、同機が消息を絶つ直前に、航路を外れ、引き返そうとした可能性があることも判明した。
一方、同機が消息を絶った周辺の海上で油が発見されたとの報道について、ヒシャムディン氏は「油膜はあるが、(航空機の)残骸はないと確認できた」と明らかにした。
同氏は、ベトナム当局が油膜について詳しく調べていると説明した。
機体の捜索は、マレーシアのほか、米国や中国、シンガポール、タイの空海軍などが艦船40隻と航空機22機を投入して実施。
南シナ海からマレー半島を挟んで西側にあるマラッカ海峡にも捜索範囲を拡大した。
また、ベトナムも捜索活動を行っている。
CNNによると、連邦捜査局(FBI)は「テロの可能性を排除していない」として、捜査チームを派遣する用意があるとマレーシアに伝えた。
事実関係がハッキリせんけえ、ちょっと不気味じゃのう。
まあ乗客は絶望じゃのう。