原野に作物をそのまま植えると、まず育たない。
雑草の力の方が強い。
雑草も生え方を見ると、一定のバランスがあるように見える。
明らかにテリトリーがある。
単独の植物にはどこまでも伸びていこうとする動きがある。
しかし1種類の植物に埋め尽くされた土地はセイタカアワダチソウによるもの以外、自然にはほとんどない。
ミネラルや水を巡ってバランスをとりながら生えとる。
バランスを崩す植物はセイタカアワダチソウぐらいじゃろうね。
しかしこのセイタカアワダチソウも容易に侵入できんのが、よもぎのコロニーなんよ。
セイタカアワダチソウよりちょっと弱いだけで、よもぎは和風セイタカアワダチソウと言える。
私が作付けする時、セイタカアワダチソウや外来植物を中心に駆除し、よもぎは巻き添えにしないようにして極力残す。
結果、その土地がよもぎに乗っ取られても構わんぐらいの気持ちでおる。
よもぎは食糧にもなる。
よもぎは強いんじゃけど一人勝ちはしない。
草を残すことによって、後から蒔いた緑豆なんかもその雑草とバランスをとりながらの成長になる。
その方がより自然ではあるまいか。
単一植物多数があることで崩れるミネラルバランスを整えたり、雑草の侵入に負けまいと頑張る中に、作物の本来持っとる潜在力が引き出されるとも思う。
雑草もでかくなり過ぎたら除草も必要じゃろうけど、ひとまずは残す方がええと思う。
こういうことにも何らかの方程式もあると思う。
何もわからん人は、とにかくセイタカアワダチソウだけを駆除し、そこにいろいろ植えてみましょう。