香港行政長官の選挙制度民主化を要求する民主派のデモ隊は昨日も香港島中心部にある政府本部付近などの幹線道路占拠を続けた。
香港島と九竜地区の幹線道路3本が1日中遮断される異常事態になった。
政府報道官は昨日午前、出動した警官隊は既に撤収したと声明を出し、デモ隊に解散を促した。
しかし、デモ隊は声明を無視、政府本部のある金鐘や隣の金融街・中環(セントラル)、湾仔(ワンチャイ)で数万人、繁華街の銅鑼湾(香港島)と旺角(九竜)ではそれぞれ2000~3000人が座り込みを続けた。
香港島で2本、九竜で1本の幹線道路が遮断。
警官隊は28日夜、催涙弾をたびたび発射したが、29日夜はデモ隊の道路占拠を放置。
デモ隊による占拠範囲が拡大し、湾仔の警察本部前ではデモ隊と警官隊がにらみ合った。
このため200以上の路線バスが運行を停止するか、ルートを変更。
金鐘などで銀行23行の営業拠点44ヶ所が休業した。
昨日の香港株価は2%近く下落。
政府ナンバー3の曽俊華財政官(閣僚)は「株式市場、外為市場、金融システムは全体として正常に運営され、秩序を保っている」と強調。
香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)も「市場では十分な資金が確保されている」と声明を発表した。
ただ、香港政府は昨日、道路交通の混乱を理由に中国国慶節(建国記念日、明日)の花火大会を中止と発表。
政治的混乱により、政府主催の大型行事が取りやめになるのは異例。
一方、警官隊がデモ規制で催涙弾を多用したことに批判が高まっている。
弁護士協会は昨日、声明を出し「過剰で不要な実力行使だ」と非難。
梁振英行政長官の側近として知られる行政会議(長官の諮問機関)メンバーの羅范椒芬氏はラジオ番組で催涙弾使用の是非について論評を避けながらも「警察は行政会議に対し(催涙弾を使った理由を)説明しなければならない」と不快感を示した。
もともとイギリスの植民地だった香港、ほぼ西側諸国のような意識。
それを中国と同じようにするいうことは、当然反発があるじゃろう。
私も仕事がら香港の人と話をする。
標準語の北京語が通じず、広東語。
自分らをチャイニーズとは言わず、カントンニーズと言う。
明らかに意識が違うけえ、難しい。