ユダヤ人人を含む17人が犠牲となったフランス連続テロ事件を受けて、フランス国内のユダヤ社会の動揺が続いている。
ユダヤ人に対する差別的な言動や関連施設を狙った襲撃が事件後も後を絶たず、イスラエルなどへの移住を検討する人が急増。
オランド大統領は「フランスはユダヤ人の故郷だ」と警備などの面で支援に全力を挙げているが、沈静化には時間がかかりそうだ。
事件は今日で発生から1ヶ月。
風刺紙シャルリエブド襲撃の2日後には実行犯の1人とされるアメディ・クリバリ容疑者がパリ東部のユダヤ食品店に立てこもり、人質のユダヤ人4人が殺害された。
今月に入ってからも事件は続き、南仏ニースでは3日、ユダヤ集会所を警備中の兵士2人が男に刃物で襲われ、軽傷を負う事件も起きている。
フランスのユダヤ人口は、イスラエルと米国に次ぐ世界3位の約50万人。
しかし、近年ではパレスチナ情勢の緊迫などを受け、イスラム系住民を中心に反ユダヤの機運が台頭。
ユダヤ人を狙った犯罪も相次いだことから、昨年フランスからイスラエルに移住したユダヤ人は7000人超と前年から倍増、過去最高を記録した。
イスラエルへの移住支援を手掛けるユダヤ機関、仏事務局の担当者は「説明会への参加申し込みは事件後に10倍超に急増した」と語り、今後も仏退去の動きは加速すると予想した。
イデオロギーの違いによる衝突は難しいもんがあるのう。